タイトル |
重粘土畑基盤整備圃場におけるバレイショ春作マルチ栽培の高性能機械化体系 |
担当機関 |
長崎県総合農林試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
重粘土畑の基盤整備圃場におけるバレイショ春作マルチ栽培は、歩行型植付機、乗用管理機、自走式バレイショハーベスタ等の高性能農業機械を用いることにより、作業時間は10a当たり約45時間と、慣行に比べ約30%の省力化となり、軽作業化も可能となる。
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背景・ねらい |
基盤整備後の圃場におけるバレイショ春作マルチ栽培の省力・軽作業化を目的として、従来の歩行型を中心とした機械化体系に代わる高性能農業機械の一貫作業体系を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 乗用型を中心とした機械化体系で、トラクタは30kw(40ps)級を使用し、管理作業は乗用管理機、収穫作業は自走式バレイショハーベスタ、選果・出荷は共同選果施設で行う体系である。
- 圃場準備はマニュアスプレッダ、ブロードキャスタ等を用い、作業時間は約3h/10aで、慣行の約30%になる。
- 植付は歩行型管理機+バレイショ植付機で行う。作業時間は約3h/10aで、慣行(手作業)の約36%になる。
- 管理作業は乗用管理機+3連ロータリカルチ+培土板による畦立て、スリット入りマルチの使用、乗用管理機+ブームスプレーヤによる防除を行うことで、作業時間は5.2h/10aで、慣行の約37%になる。
- 収穫・運搬作業は自走式バレイショハーベスタとリフトダンプ付き運搬車で行い、作業時間は約28h/10aである。作業姿勢が中腰姿勢から着座もしくは立位になるために軽作業化が図られる。
- 高性能機械化一貫体系を導入することにより、作業時間は約45h/10aとなり、慣行の約70%になる。また、乗用型を主体とした体系であり、軽作業化が図られる。
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成果の活用面・留意点 |
- 本機械化体系は作業機の旋回場所として、圃場両端に約3m幅の枕地を設ける必要がある。
- 植え付けは培土、防除、収穫等の作業性を高めるために、マーカー等を用い、できるだけ直線かつ等間隔に行うことが必要である。
- スリット入りマルチは2月中旬植え付け(平均気温摂氏6~7度以上)の春作マルチ栽培において使用する。
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図表1 |
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カテゴリ |
病害虫
機械化
機械化体系
出荷調整
省力化
春作
ばれいしょ
防除
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