タイトル |
市町村単位の圃場地図作成システム |
担当機関 |
佐賀県農業試験研究センター |
研究期間 |
1998~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
分割された地図情報をイメージスキャナーで取込み、コンピュータで展開可能な数値情報へ変換するとともに、それらを合成し、市町村を単位とした圃場地図を作成するシステムを構築した。佐賀県農業試験研究センター・企画流通部・情報システム研究室
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背景・ねらい |
農地利用調整システムや圃場管理システムなど、圃場に関係したシステムを構築する場合、圃場地図ならびに圃場情報のデータベースが必要で、圃場地図をコンピュータで自由に展開するためには、地図情報(座標データ)を数値化する必要がある。以前(平成5年)、集落を単位とした圃場マップ情報の数値化支援システムを作成したが、新たなOS(Windows)に対応し、しかも市町村規模で、画像として取り組まれた地図情報を、コンピュータで展開可能な数値情報へ変換する圃場地図作成システムを構築した。
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成果の内容・特徴 |
- 開発したシステムは、分割された圃場地図をイメージスキャナーを用い画像情報として取込み、 海岸線や道路、圃場の境界線などのライン情報を数値化する機能、分割し数値化された圃場地図を合成する機能、合成地図を修正追加する機能、合成地図のレイアウトを作成する機能、地番情報をデータベース化する機能がある。
- 対象となる地図は、1/500(200m×150m)地積図から1/2000(2000m×1500m)の地積集成図等の最大A0版の地図で、ビットマップ形式で取込まれたものである。
- 海岸線や道路、圃場の境界線などのライン情報の数値化には、直線によるトレース方式や閉図形を指定するとその閉図形周囲のライン情報を自動的に取込む方式がある。
- 数値化された地図の合成は1/500から1/2000の異形メッシュでも合成することが可能で、地図の座標点(左上隅)や大きさをもとに、合成部分の線を自動的に結合し合成することができる(図1)。
- 数値化された地図の修正は、数値化された地図や合成された地図を対象に、削除、移動、結合、追加、終点挿入、ライン追加等の機能を用いて修正することができる。
- 地図の最大の解像度(ドッド間の距離)は10cmで、最小20cm幅の水路まで表示可能。
- 合成された地図のレイアウトや地番情報を同時に作成することが可能で、圃場情報と地図情報を連動する作業において、地番から地図の検索を効率的に行うことができる。
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成果の活用面・留意点 |
本システムはWindows版に対応したC言語で作成しており、Windows95およびWindows98を使用した機種に対応する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
データベース
圃場管理
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