タイトル |
長期持続型除草剤の水稲湛水土中直播栽培への適用性 |
担当機関 |
鹿児島県農業試験場 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
竹牟禮穣
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発行年度 |
2000 |
要約 |
移植水稲用の長期持続型除草剤カフェンストロール・ダイムロン・シクロスルファムロン粒剤を、落水して出芽させた後に湛水処理すると、出芽苗の葉齢が0.6葉期以上、出芽深度約10mmの時、出芽時及び生育期の薬害は軽微で、体系防除と同程度の除草効果がある。鹿児島県農業試験場・作物部
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背景・ねらい |
水稲の直播栽培は、雑草との生育ステージの差が無いため使用できる除草剤が限られている。また、移植栽培に比べて必要除草期間が長いため、体系処理で雑草防除をする事例が多い。そこで、省力・低コスト雑草防除法を確立するために、移植水稲用の長期持続型除草剤の湛水土中直播栽培への適応性を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 水稲の出芽前に、長期持続型除草剤のカフェンストロール・ダイムロン・シクロスルファムロン粒剤を湛水処理すると、出芽はするが、薬害で苗立ちしない。しかし、落水して出芽させ、出芽後に湛水処理すると、薬害は軽微で無処理と同程度の90%以上の苗立ち率が得られる(図1)。
- カフェンストロール・ダイムロン・シクロスルファムロン粒剤は、処理時の出芽苗の葉齢が0.5葉期以下の個体に対しては苗立阻害が多く、0.6葉期以上の個体に対しては少ない(図2)。
- カフェンストロール・ダイムロン・シクロスルファムロン粒剤は、出芽後処理で、出芽深度約10mmの時、生育時期の薬害は軽微で、体系防除と同程度の除草効果がある(表1、表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- カフェンストロール・ダイムロン・シクロスルファムロン粒剤の水稲直播栽培への登録拡大のための資料として活用できる。
- 6月第1半旬(普通期栽培)の条播又は点播直播栽培で、播種量300g/aでの試験結果である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
病害虫
雑草
直播栽培
除草
除草剤
水稲
低コスト
播種
防除
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