サイレージ用とうもろこし一代雑種親自殖系統「Mi44」

タイトル サイレージ用とうもろこし一代雑種親自殖系統「Mi44」
担当機関 九州農業試験場
研究期間 1987~1989
研究担当者 澤井晃
伊東栄作
江口研太郎
池谷文夫
濃沼圭一
池谷文夫
野崎國彦
藤田勝見
発行年度 2000
要約 サイレージ用とうもろこしの親自殖系統「Mi44」(エムアイヨンジュウヨン)を育成した。本系統は中生のデント種で、耐倒伏性、ごま葉枯病抵抗性及び紋枯病抵抗性が強く、一代雑種品種の親系統として利用できる。
背景・ねらい わが国暖地の環境条件に適応した春播き用優良F1品種を育成するためには、組合せ能力が高く、耐倒伏性に優れ、ごま葉枯病抵抗性などの各種障害抵抗性に優れる親自殖系統が必要である。そこで、耐倒伏性及び各種病害抵抗性に優れる優良自殖系統を育成しようとした。
成果の内容・特徴
  1. 「P3358」を母材とし、耐倒伏性と各種病害抵抗性についての選抜と自殖により育成したデント種自殖系統である。
  2. 早晩性は「中生」に属する(表1)。
  3. 耐倒伏性は「強」、折損抵抗性は「極強」である(表2)。
  4. ごま葉枯病抵抗性及び紋枯病抵抗性はいずれも「強」である(表2)。
  5. 稈長と着雌穂高はいずれも中程度で、稈径は細く、草型はアップライトである(表1)。雌穂は先端円錐型で、粒列数は平均12.1列、粒は橙色で丸形である。
  6. 採種量は32.4kg/aで同熟期のデント種並である。花粉飛散程度は「やや良」である(表1)。
  7. デント種及びフリント種自殖系統との組合せ能力が高い(表3)。本系統を種子親とする単交雑F1組合せの平均収量は、同熟期の普及品種並かそれより高い。本系統を種子親とする単交雑F1系統「九交103号」は、耐倒伏性に優れ、同熟期の普及品種と比べてTDN収量がやや高い(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 一代雑種品種の親自殖系統として利用できる。
  2. F1親系統として採種栽培する場合には、600本/a程度の適正密度で実施する。
図表1 221417-1.jpg
図表2 221417-2.jpg
図表3 221417-3.jpg
図表4 221417-4.jpg
カテゴリ ごま 抵抗性 とうもろこし 病害抵抗性 品種

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