ギニアグラス「ナツカゼ」の栽培法による収量と栄養価の改善

タイトル ギニアグラス「ナツカゼ」の栽培法による収量と栄養価の改善
担当機関 鹿児島県畜産試験場
研究期間 1996~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 ギニアグラス「ナツカゼ」の播種量は高消化性成分、CP及び収量の点から1.0~2.0kg/10aが適量である。播種時期はCPと収量の点で5月上旬~下旬が適期である。刈り取り時期については、成分を重視する場合は伸長期が、収量を重視する場合は、出穂直前から出穂期が刈り取り適期である。
背景・ねらい ギニアグラスは、乾物収量が暖地型牧草の中では高いが、出穂以後急速に茎葉の粗剛化が起こることにより消化率、栄養価の低下が問題となっている。そこで、品種「ナツカゼ」を用いて栽培方法からの消化率及び栄養価の改善の検討を行う。
成果の内容・特徴
  1. 播種量の増加に伴い、CP及び高消化性成分(OCC+Oa)含量は、低下する傾向がみられる(表1)。
  2. 播種量は、乾物収量が700kg/10a以上確保でき、CP及びOCC+Oaの低下が少なかった1.0~2.0kg/10aが適量である(表1)。
  3. 播種時期が遅くなるに伴い収量は低下する傾向がみられるが、5月下旬までに播種すれば収量の大幅な減少は避けられる(表2)。
  4. 刈取ステージが進むに伴い、収量は増加傾向にあるが、出穂期と開花期には大きな差はみられない。CP及びOCC+Oaは刈取ステージが進むに伴い低下する傾向にある(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. ギニアグラス「ナツカゼ」の給与設計に合わせて収穫適期が選択できる。
  2. 伸長期刈りの場合、硝酸態窒素の蓄積に注意する。
図表1 221435-1.jpg
図表2 221435-2.jpg
図表3 221435-3.jpg
カテゴリ 播種 品種

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