沖縄県におけるホルスタイン種乳牛の305日乳量の早期・簡易推定

タイトル 沖縄県におけるホルスタイン種乳牛の305日乳量の早期・簡易推定
担当機関 沖縄県畜産試験場
研究期間 2000~2003
研究担当者 島袋宏俊
玉城政信
知念雅昭
発行年度 2000
要約 初産次y=184.1x+2218.0、2産次以上y=190.2x+1542.5の推定式を用いると、分娩後25~35日目の日乳量(x)より305日乳量(y)を簡易に推定することができる。なお、実測値との標準誤差は、初産次で696.0kg、2産次以上で919.4kgとなる。沖縄県畜産試験場・大家畜室
背景・ねらい 分娩後早い時期に305日乳量を簡易に推定できれば、選抜・淘汰ならびに繁殖計画を策定するのに有利である。一方、沖縄県のホルスタイン種乳牛の泌乳曲線は初産次と2産次以上に泌乳パターンに違いが認められ、初産次の泌乳曲線は2産次以上に比べ直線的な放物線を描くことが知られている。そこで、初産次と2産次以上の305日乳量を早期・簡易に推定するために、分娩後25~35日目の日乳量と305日乳量との関係について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 初産次、2産次以上とも分娩後25~35日目の日乳量(x)と305日乳量(y)には、有意な正の相関が認められる(表1)。
  2. 初産次の305日乳量の推定式は、y=184.1x+2218.0(P&st;0.01)で、実測値との標準誤差は696.0kgとなる(図1、表1)。
  3. 2産次以上の305日乳量の推定式は、y=190.2x+1542.5(P&st;0.01)で、実測値との標準誤差は919.4kgとなる(図2、表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 分娩後約1カ月で305日乳量が簡易に推定できるが、実測値との標準誤差は、初産次で696.0kg、2産次以上で919.4kgとなる。
  2. 305日乳量を推定する際、日乳量はバラツキを考慮して3日間の平均値を採用する。また、推定式により得られる305日乳量は、分娩季節、環境および健康等の様々な要因により変動があり得る。
図表1 221446-1.jpg
図表2 221446-2.jpg
図表3 221446-3.jpg
カテゴリ 乳牛 繁殖性改善

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