オゾンと負イオン発生下の冷温高湿貯蔵によるビワ果実の鮮度保持法

タイトル オゾンと負イオン発生下の冷温高湿貯蔵によるビワ果実の鮮度保持法
担当機関 長崎県果樹試験場
研究期間 2000~2003
研究担当者 高見寿隆
発行年度 2000
要約 オゾンと負イオンを発生させた冷温高湿庫で貯蔵した露地ビワ(「茂木」)の果実は、入庫後1ヶ月間は腐敗果の発生はみられず収穫時の品質を保持できる。長崎県果樹試験場・常緑果樹科
背景・ねらい ビワは、有利販売をするために出荷期の調整が必要であり、その手法の一つとして、貯蔵技術の確立が望まれる。そこでビワの貯蔵期間の鮮度保持と腐敗発生を防止するため、オゾンと負イオンの発生及び冷温高湿条件がビワ果実の品質、貯蔵性に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. オゾンと負イオンを発生させない冷温高湿庫の貯蔵では、2週間以上、鮮度の保持は可能であったが、入庫後6日目から腐敗果の発生が増加する(表1)。
  2. オゾンと負イオンを発生させた冷温高湿庫で貯蔵したビワ果実は、入庫後1ヶ月間は、減量率も低く、糖度、酸含量、果肉硬度、着色についても収穫時と大きな変化がみられない(表2)。
  3. オゾンと負イオンを発生させた冷温高湿庫で貯蔵したビワ果実は、入庫後1ヶ月間は腐敗果の発生が抑制され、食味も保持される(表2、表3)。
成果の活用面・留意点
  1. ビワ果実は、冷温高湿貯蔵により鮮度保持が可能であるが、出庫後の果実環境の変化が、果実の鮮度低下に与える影響は大きい。
  2. オゾンは濃度が高くなるとビワ果実や人体へ悪影響を与えるので、処理濃度は許容濃度の100ppb以下とし、貯蔵庫内での作業時間は日8時間、週40時間以下を遵守する。
図表1 221457-1.jpg
図表2 221457-2.jpg
図表3 221457-3.jpg
カテゴリ 出荷調整 びわ 保存・貯蔵 良食味

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