加温ハウス栽培マンゴーの花芽分化に対する秋季の低温遭遇及び土壌乾燥の効果

タイトル 加温ハウス栽培マンゴーの花芽分化に対する秋季の低温遭遇及び土壌乾燥の効果
担当機関 鹿児島県果樹試験場
研究期間 2000~2004
研究担当者 大倉野寿
東明弘
藤川和博
発行年度 2000
要約 加温ハウス栽培におけるマンゴー「アーウイン」は、秋季に摂氏15度程度の低温に遭遇することにより、花芽分化が促進され着花が安定する。また、秋季の土壌乾燥により開花及び収穫時期が早くなる。鹿児島県果樹試験場・栽培研究室
背景・ねらい 現在、マンゴー「アーウイン」の加温ハウス栽培では、6月~7月を中心に出荷が行われている。今後、果実の価格安定及び労力分散による規模拡大を図るためには、出荷時期を拡大する新しい作型の開発を行う必要がある。そこで、早期出荷作型の確立に向け、花芽分化促進技術を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 加温ハウス栽培におけるマンゴー「アーウイン」は、10月下旬以降の最低温度を摂氏15度程度とすることで着花率が高くなり、摂氏20度及び摂氏25度では着花率が低く、新梢が発生する(表1、表2)。
  2. マンゴー「アーウイン」の加温ハウス栽培において、10月上旬から断水した場合には10月下旬以降、10月中旬からの断水では11月上旬以降、土壌pFが2.7以上の乾燥状態となる(図1)。10月上・中旬から12月上旬までの土壌乾燥処理により、開花時期が7日程度早くなり収穫時期も早まる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 加温ハウス栽培では、花芽分化期の最高温度を摂氏25度程度とし、摂氏30度以上にならないよう注意する。
  2. 土壌乾燥処理期間中は、pF3.0以上の強い乾燥状態にすると、樹勢低下を招く恐れがあるので、pFが2.7~2.9となるよう適宜かん水する。
図表1 221475-1.jpg
図表2 221475-2.jpg
図表3 221475-3.jpg
図表4 221475-4.jpg
カテゴリ 乾燥 規模拡大 出荷調整 マンゴー

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