タイトル |
鹿児島県における日本ナシ「幸水」の収穫期予測 |
担当機関 |
鹿児島県果樹試験場 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
日本ナシ「幸水」で、農林水産省果樹試験場で開発された満開後33日間の平均気温から収穫期(盛期)を予測するモデルを改良した鹿児島県用モデルによって、精度の高い予測が可能である。鹿児島県果樹試験場・北薩支場
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背景・ねらい |
日本ナシ「幸水」では開花から収穫までの成熟日数は、気温の影響を受けるため、年によって収穫期が異なる。収穫期の予測は計画的な出荷や市場への情報として重要である。そこで、気象変動に対応した精度の高い収穫期の予測を行う必要がある。
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成果の内容・特徴 |
- 農林水産省果樹試験場で開発された日本ナシ「幸水」の収穫期予測モデル(モデル1)で算出した予測値と支場内の実測値の推定誤差が最も小さくなるY切片を最小2乗法で算出し、鹿児島県用に改良したモデル2を作成した(図1、表1)。
モデル1・・・・Y=-1.24Ty+147.2 モデル2・・・・Y=-1.24Ty+144.7 ここで、Yは満開から収穫盛期までの日数、Tyは満開後33日間の平均気温 - モデル2を用いて、県内主要産地で「幸水」の収穫期(盛期)を予測すると、実測値との誤差は±3日と小さく、高い精度で予測できる。(表1、表2)
- モデル2を利用すると、細胞分裂期がほぼ終了する満開後33日までの平均気温の変数で収穫期が予測できた(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 平均気温は近隣のアメダスポイントなどの気象データを活用する。
- ジベレリンペーストによる成熟促進処理をした場合、成熟日数が5~7日短縮されるので、収穫期は予測日より早まる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
出荷調整
日本なし
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