タイトル |
夏秋ピーマン産地における技術改善プログラム |
担当機関 |
大分県農業技術センター |
研究期間 |
2000~2001 |
研究担当者 |
佐藤如
佐藤和幸
安部貞昭
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発行年度 |
2000 |
要約 |
夏秋ピーマンの目標収量における標準収量パターンは、目標収量から初期、中期、後期の時期別収量を求める回帰式を用いて作成できる。標準収量パターンと産地や生産者のものを比較することで栽培技術改善が必要な収穫時期が判断できる。大分県農業技術センター・畑地利用部
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背景・ねらい |
夏秋ピーマンにおける栽培技術改善の要否判断は合計の収量や生育等で判断されている。しかし、生産が長期間連続するため一時的な現象では的確な判断をするのは困難である。そこで、時期別収量を利用した栽培技術の改善プログラムを作成する。
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成果の内容・特徴 |
- 大分県の夏秋ピーマン産地や生産者の時期別収量(5、6月の初期収量、7、8月の中期収量、9~12月の後期収量)と合計収量は、図1、表1に示した関係があり、合計収量に対応した時期別収量が求められる。この時期別収量を利用して標準収量パターンが作成できる(表1、図1、図2)。
- 目標収量を設定し、産地や生産者の時期別収量をこの標準パターンと比較することで、改善が必要な時期が明確になる(図2)。また、前年の収量に対する増加割合でも、改善が必要な時期を明確にできる(図3の右側は○×方式で示したその一例)。
- 初期収量の向上を図るためには、定植時期、育苗容器の大きさ、定植後の保温、マルチによる地温確保、育苗時の草勢維持(成果情報13号下巻265~266を参照)、仕立て方法、栽植密度、ハウス様式等の改善が必要である。
- 中期収量の向上を図るためには、仕立て方法、整枝方法、フィルムの種類、誘引方向、遮光等の光線透過量、(高温対策)等の改善が必要である(()内は考えられる項目)。
- 後期収量の向上を図るためには、仕立て方法、フィルムの種類、(高温対策)、(肥培管理)、(土作り)、(保温対策)等の改善が必要である。
- この改善方法はエクセルやロータス1-2-3等の表計算ソフトを利用することで多数の対象を一度に判定できる(図3は○×方式で示した一例)。
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成果の活用面・留意点 |
- 時期別収量に影響する栽培技術や生産環境について検討や整理が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
育苗
高温対策
栽培技術
ピーマン
肥培管理
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