フィルムマルチの地温制御効果の評価法とそれを用いた被覆場所、色、厚さの評価

タイトル フィルムマルチの地温制御効果の評価法とそれを用いた被覆場所、色、厚さの評価
担当機関 大分県農業技術センター
研究期間 2000~2000
研究担当者 佐藤如
佐藤和幸
安部貞昭
発行年度 2000
要約 フィルムマルチ下の最高地温は最高気温と日射量、最低地温は最低気温と前日の最高気温を説明変数にした重回帰式で推定できる。この重回帰式を用いて評価すると、ハウス内は露地より摂氏3度高く、透明マルチは黒、銀マルチより摂氏2~3度高い。大分県農業技術センター・畑地利用部
背景・ねらい 地温の制御を目的とした色の異なるフィルムマルチ資材が市販されている。フィルムマルチの被覆場所、色、厚さが地温に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 3月から8月のフィルムマルチ下の最低地温は最低気温と前日の最高気温を、最高地温は最高気温と日射量を説明変数にした重回帰式で推定できる(表1)。この回帰式を用いて気象条件を揃えてそれぞれのフィルムマルチの効果を評価できる。
  2. 0.02mm程度の厚さのフィルムマルチはフィルムの色で地温上昇効果が異なり、露地では透明>配色(中央が透明で両側が黒)>黒≧銀>白黒(白が上)≧裸地の順に高い。しかし、ハウス内では、黒、銀、白黒のフィルムマルチと裸地の差は小さい(データ省略)。
  3. ハウス内に被覆した場合、露地に被覆した場合に比べ、4月下旬、7月下旬ともに約摂氏3度高い(表2)。
  4. いずれのフィルムでも、フィルムが厚いと最高地温は約摂氏1度高いが、最低地温は同じである(表2)。
  5. 被覆場所や厚さが異なっても、黒マルチと銀マルチとの地温差は小さく、透明マルチはそれより摂氏2~3度高い(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 腐植質黒ボク土で適用できる。
  2. 地温が野菜の生育に及ぼす影響を検討する必要がある。
図表1 221524-1.jpg
図表2 221524-2.jpg
カテゴリ 評価法

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