ニガウリの花粉発芽に適する温度と時間帯

タイトル ニガウリの花粉発芽に適する温度と時間帯
担当機関 鹿児島県農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 中島純
東郷弘之
発行年度 2000
要約 ニガウリ花粉の発芽は、温度摂氏25~30度で最も良好となり、摂氏35度以上の高温に3時間遭遇した花粉は、発芽能力が低下する。また、花粉の発芽が優れる時間帯は、雄花が開花する日の出前後である。鹿児島県農業試験場・園芸部
背景・ねらい ニガウリの半促成作型や早熟作型では、人工交配による着果が必要である。しかし、4~5月に不受精が原因と思われる果実の黄化症状が発生し、問題になっている。そこで、花粉の発芽能力を人工発芽床で検定し、発芽適温及び時間帯を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 花粉の発芽は、摂氏25度で最も優れ、次いで摂氏30度が優れる。一方、摂氏20度以下の低温や摂氏35度を超える高温は、発芽率の低下や花粉管の伸長不良等が認められることから、花粉の発芽に適する温度は、摂氏25~30度である(表1)。
  2. 置床前の花粉を摂氏10~30度の温度に3時間遭遇させた場合は、置床後の温度が適温であれば正常に発芽する。しかし、置床前の花粉を摂氏35度の高温に3時間遭遇させると、発芽能力が低下し、摂氏40度に3時間遭遇させると発芽能力を完全に失う(表2)。
  3. 花粉の発芽能力が最も高い時間帯は、雄花が開花する日の出前後である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. ニガウリの半促成作型や早熟作型における着果安定のためのハウス温度管理等の参考資料として活用できる。
  2. ニガウリの不受精果発生には、他の要因も影響していると考えられるので、湿度、草勢管理等にも留意する。
図表1 221527-1.jpg
図表2 221527-2.jpg
図表3 221527-3.jpg
カテゴリ 黄化症状 温度管理 にがうり

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