トルコギキョウのロゼット性の簡易検定法

タイトル トルコギキョウのロゼット性の簡易検定法
担当機関 野菜・茶業試験場久留米支場花き研究室(九州沖縄農業研究センター野菜花き研究部花き研究室)
研究期間 2000~2002
研究担当者 今村仁
須藤憲一
発行年度 2000
要約 育苗期の高温により発現するトルコギキョウのロゼット性の程度は、たん水および日最低気温摂氏25度以上の高温条件で栽培し、ロゼット化率を相対評価することにより判定できる。野菜・茶業試験場久留米支場花き研究室(九州沖縄農業研究センター野菜花き研究部花き研究室)
背景・ねらい トルコギキョウには、幼苗期に高温にあうとロゼット化して開花が遅延する品種が多い。このため、生産にあたっては品種のロゼット性に関する特性を知ることが重要である。しかし、通常の栽培方法における検定では広い面積を要するうえ、好適土壌環境の維持等にも細心の注意が必要であり、正確な判定は容易ではない。そこで、これらの課題に対応した検定法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 種子を散播した鉢を、水または液肥を溜めた浅いプールの中に置き(図1)、ロゼット化を起こす高温条件(日最低気温摂氏25度以上)で栽培する。数回に分けて間引き、適正な密度(直径13cmの鉢で約30個体。1個体当たりの面積は地植えの約1/10)にする。
  2. 節間伸長の開始の遅い品種が伸長した時点(播種後約100日)でロゼット化率を調査し、基準とする品種のそれと比較して、ロゼット性の強弱を判断する。
  3. 検定の再現性は高い(図2)。栽培環境や判定基準などが異なると、ロゼット化率は変化するが、品種間の相対順位は安定している(図3)。
  4. 慣行の地植えに比べ新検定法のほうがロゼット化率は若干低く現れるが、品種間の相対順位はおおむね安定している(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 初期生育の遅速とロゼット性の強弱は無関係であるが、なるべく無作為に間引く。
  2. たん水による根の障害は、播種から約4ヶ月間は発生しないが、発蕾期以降は発生しやすくなるため、たん水を終了する。
図表1 221537-1.jpg
図表2 221537-2.jpg
図表3 221537-3.jpg
図表4 221537-4.jpg
カテゴリ 育苗 簡易検定法 土壌環境 トルコギキョウ 播種 品種

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