既存の製茶機械を利用した食品加工用微粉末茶の製造

タイトル 既存の製茶機械を利用した食品加工用微粉末茶の製造
担当機関 福岡県農業総合試験場八女分場
研究期間 1999~2000
研究担当者 堺田輝貴
松田和也
森山弘信
中村晋一郎
発行年度 2000
要約 遮光率80%の資材で直接被覆した二番茶葉を、より手を外し、煎茶製造時よりも熱風温度を摂氏5度程度高く、風量を30%程度多く設定した粗揉機のみで製茶し、振動ミルで粉砕すると、高品質な抹茶様微粉末茶を製造できる。福岡県農業総合試験場八女分場・茶研究室
背景・ねらい 近年、茶の機能性が明らかになるにつれ、飲用するだけでは得られない機能性成分を摂取することを目的とした”食べる茶”が、特に食品加工分野で求められている。そこで、需要に対応した食品加工用として十分な品質を持つ抹茶様微粉末茶を得るため、ここでは、二番茶の有効活用と既存の設備を利用した高付加価値茶の製造法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 原料とする生葉は、遮光率80%の資材で一週間程度直接被覆すると品質が良い(表1)。
  2. 蒸熱時間は、45秒程度に短くする方が品質が良い(表2)。
  3. 粗揉機は、煎茶製造時よりも熱風温度を摂氏5度程度高く、風量を30%程度多く設定する(表3)。
  4. 抹茶様微粉末茶は、1kgあたり3,000円程度でのものができる(表1・表2・表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 振動ミルによる粉砕加工の原価は、150~200円/kgである。
図表1 221539-1.jpg
図表2 221539-2.jpg
図表3 221539-3.jpg
図表4 221539-4.jpg
カテゴリ 加工 機能性 機能性成分 高付加価値 抹茶

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