廃棄物から生まれた空気浄化塗料 ─スギ合板乾燥廃液の価値を高めるには?─
要約 これまでスギ合板の製造過程で発生するタール状の乾燥廃液には、積極的な利用法がありませんでし た。ところが、この廃液には有害な二酸化窒素を除去する機能があることが分かったので、塗料に配 合して我々...
脂溶性栄養機能成分の消化過程における可溶化促進への乳化分散製剤の応用
要約 摂取したカロテノイドが腸管で吸収されるためには胆汁と膵液の作用で可溶化される必要がある。どれだけ可溶化されるかをin vitro消化試験によってシミュレーションし、野菜カロテノイドの可溶化に及ぼす脂質...
フルクタン含量に注目したオオムギの越冬性に関わるDNAマーカー
要約 オオムギの越冬前の茎葉におけるフルクタン含量と越冬性には高い正の相関がある。フルクタン含量が高い品種・系統に共通するフルクタン関連酵素遺伝子群の遺伝子型を判別するDNAマーカーを用いて、越冬性が...
カンキツの健康機能性成分β-クリプトキサンチンを高含有化する遺伝子セット
要約 カンキツ果実に蓄積されるβ-クリプトキサンチンはカロテノイド代謝系の中間に位置しており、高含有品種・系統では上流のフィトエンシンテース遺伝子座に対立遺伝子PSY-aが、下流のゼアキサンチンエポキシダ...
要約 機能分子を結合するための「結合の手」(アジド基)が組み込まれたクリッカブルシルクの量産化を実現するため、実用品種との交雑育種を実施する。その結果、クリッカブルシルクの生産量が約3倍に向上するとと...
要約 からしなを湿式加熱調理する際、水溶性の機能性成分であるGABA(γ-アミノ酪酸)の損失を抑えるためには茹で加熱より短時間の蒸し加熱を行う方が望ましい。また、シニグリンの損失を抑えるためには90秒以上の蒸...
木質由来の天然新素材「改質リグニン」を用いた新機能性樹脂材料
要約 私たちは、スギ材から取り出された新しい材料である「改質リグニン」を用いた研究開発を進めています。これまでに、様々な材料との組み合わせで既存品よりも優れた強度や耐熱性をもつ試作品の開発に成功して...
キチン分解好熱嫌気性細菌Capillibacterium thermochitinicolaの発見
要約 石垣島の堆肥から分離した新属新種のCapillibacterium thermochitinicolaは、結晶性キチンを分解できることが確認された、はじめてのキチン分解好熱嫌気性細菌である。キチンを含むエビ殻やカニ殻等の食品加...
要約 大豆製品である納豆の機能性表示による高付加価値化を目指して、粘りの主成分であるγ-ポリグルタミン酸(γ-PGA)の食後血糖値上昇抑制作用を動物モデル及びヒト介入試験により明らかにして、γ-PGA高含有納豆の...
ビフィズス菌抽出液を用いたラクト-N-ビオースIの効率的な合成
要約 ラクト-N-ビオースI(LNB)はビフィズス菌の選択的増殖因子であり、ヒトの腸内環境改善等の健康機能性が期待されるオリゴ糖である。本技術は、不要な成分を除去・抑制したビフィズス菌抽出液を用い、効率的に...
ほうれんそうに含まれるルテイン定量法と日本農林規格(JAS)化
要約 生鮮・冷凍ほうれんそうについて、汎用性の高い高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法により、再現性の高いデータを取得する。ほうれんそうは、ルテインとその異性体やクロロフィル等を含むが、本法はルテイン...
要約 ダイズの機能性成分であるソヤサポニンやカンゾウの有効成分であるグリチルリチンの合成に必要なC3位グルクロン酸転移酵素は、セルロース合成酵素ファミリーから派生した新規な配糖化酵素である。本酵素を用...
マウスは社会的敗北ストレスの負荷により上部消化管機能が障害される
要約 C57BL/6J系統のマウスは精神的ストレス(社会的敗北ストレス)を受けることで活動量が低下し、不安行動を示すようになると同時に、食事開始後30分間の摂食量は低下し、かつ胃消化物の排出速度が速まる。 キー...
要約 GABA(γ-アミノ酪酸)生産乳酸菌Lactococcus lactis 01-7株は、発酵乳の血圧降下作用を示すペプチドを増加するとともに、「濃厚な」食感を高める。 キーワード 発酵乳、機能性、官能評価 背景・ねらい 発酵乳...
被害多発地でもビワ生産を可能にする「ビワキジラミ防除のための総合技術マニュアル」
要約 ビワの新害虫ビワキジラミがまん延した地域においてもビワ生産を可能にするための対策技術を解説するマニュアルである。秋季(開花初期)と春季(袋かけ前)の基幹防除と、夏季(収穫後)の応急防除からなる体系防...
総ポリフェノール量が多く、抗酸化活性が高いイチゴ品種「ぽりっちご」(旧系統名:久留米66号)
要約 「ぽりっちご」(旧系統名:久留米66号)は、抗酸化活性が高い既存品種「おいCベリー」より総ポリフェノール量が多く、40%程度高い抗酸化活性を有する。商品果率が高く、収量や食味は「とちおとめ」と同程度で...
要約 トドマツの樹皮には化粧品や香料等の原料として有用な成分(β - フェランドレン、cis- アビエノール)が含まれることを発見し、それらを環境に配慮しながら効率的に抽出する手法を開発しまし...
大麦の複数の機能性成分を増加させるADP-グルコーストランスポーター遺伝子
要約 大麦のADP-グルコーストランスポーターをコードするlys5遺伝子の変異遺伝子型は、β-グルカンに加えて難消化性デンプン、フルクタン、γ-アミノ酪酸、アラビノキシラン...
要約 小麦、とうもろこし、粟は、それぞれ異なった組成のオリザノール成分を含有し、それらは米オリザノールよりも疎水性の高い成分を多く含有する。これらのオリザノールは米オリザノールと同等の抗酸化能を有す...
要約 ルテインを機能性関与成分とする宮城県産寒締め栽培ホウレンソウ(商品名)「野菜でルテイン ちぢみほうれんそう」について、「光による刺激から目を保護するとされる網膜(黄斑部)の色素を増加させる」ことを...