タイトル |
長崎県におけるイチモンジセセリ成虫の発生時期と年間世代経過数 |
担当機関 |
長崎県総合農林試験場 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
長崎県におけるイチモンジセセリ成虫の出現期は4月下旬から10月中旬であり、本種の経過世代数は、越冬世代を含め4世代であると予測される。長崎県総合農林試験場・環境部・病害虫科
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背景・ねらい |
イネの重要害虫であるイチモンジセセリの防除要否および防除時期を予察するため、本種の発生予察法を改善する。本試験では、有効積算温量を利用して本種の成虫期を予測し、発生消長を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 越冬世代成虫の出現期は4月下旬から6月中旬である。(表1,図1)。
- 越冬世代成虫の発生時期を4月25日~6月20日と仮定した場合、有効積算温量により求められた本県における経過世代数は、大部分の地域で、通常3世代(越冬世代を含め4世代)となるが、一部地域および高温年には4世代(同5世代)を経過する可能性がある(表1)。
- 本種は短日条件下で発育が遅延し(石井,1981)、本県において臨界日長(約13時間)となる9月6半旬に幼虫期を過ごす個体は、休眠に入り越冬幼虫となるため第4世代成虫は発生せず、実際の経過世代数は越冬世代を含め4世代であると考えられる。
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成果の活用面・留意点 |
羽化後の成虫生存期間および本種の移動能力を考慮すると、越冬世代成虫が出現する4月下旬以降、各世代が混在しながら、絶えず成虫が生存しているものと考えられる。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
害虫
防除
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