タイトル |
ハウストマトにおけるシルバーリーフコナジラミのサバクツヤコバチによる防除効果 |
担当機関 |
長崎県総合農林試験場 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
ハウス栽培トマトにおけるシルバーリーフコナジラミの防除には、サバクツヤコバチを株当たり2~4頭の割合で、7日おきの4回放飼放飼により密度を低減できる。
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背景・ねらい |
施設トマトにおいては難防除害虫と呼ばれる害虫の発生が多く、化学合成農薬の使用回数も多くなっている。このため、薬剤抵抗性の発達、並びに農薬の作物残留の懸念や散布者の農薬被曝の危険性が憂慮されている。そこで、シルバーリーフコナジラミの天敵としてサバクツヤコバチ(Eretmocerus californicus)の寄生能力、シルバーリーフコナジラミに対する密度抑制能力について検討し、施設トマトにおける天敵寄生蜂・微生物を用いたシルバーリーフコナジラミの生物的防除技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- ハウス栽培トマトにおいて、シルバーリーフコナジラミの発生初期からサバクツヤコバチを株当たり2~4頭、7日おきに4回放飼することにより、シルバーリーフコナジラミの発生を抑制できる(表1,表2)。
- サバクツヤコバチ放飼開始2ヶ月後頃からシルバーリーフコナジラミに対するサバクツヤコバチの寄生が確認される(表3)。
- サバクツヤコバチ放飼開始5週間目以降頃からシルバーリーフコナジラミ幼虫・蛹のの寄生密度が低下し始める(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- サバクツヤコバチは、未登録である。
- サバクツヤコバチの入手には、申込から7~14日程かかる。
- 放飼効果を挙げるためには、シルバーリーフコナジラミの発生初期から4回以上放飼する必要がある。
- サバクツヤコバチの入手後は、直ちに放飼し、保存はしない。
- サバクツヤコバチの流通はマミーカードの形で行われるので、カードをトマトの下位茎葉に取り付ける。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
害虫
生物的防除
抵抗性
トマト
農薬
防除
薬剤
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