水稲中生品種における晩期穂肥省略による玄米中タンパク質含量の低減

タイトル 水稲中生品種における晩期穂肥省略による玄米中タンパク質含量の低減
担当機関 熊本県農業研究センター
研究期間 2000~2001
研究担当者
発行年度 2000
要約 水稲中生種の「ヒノヒカリ」および「森のくまさん」に対する出穂前10日頃の追肥を省略する施肥法は、標準施肥と同等の収量を維持しながら玄米中のタンパク含量を低減するのに有効である。熊本県農業研究センター・農産園芸研究所・土壌肥料部
背景・ねらい 近年の米の需給関係は供給過剰傾向で推移しており、販売価格は格付けやブランドにより大きな差が生じている。米の食味向上対策は、米の販売を有利に展開するための重要な施策であり、良食味米品種の育成と適正な肥培管理技術の確立が求められている。玄米中のタンパク質含量は食味と関係する重要な指標といわれている。そこで、良食味品種に対する追肥窒素の施用量および施用時期の違いが収量および玄米のタンパク質含量に及ぼす影響を明らかにした。
成果の内容・特徴
  1. 玄米中の窒素含量は、水稲中生品種では穂揃い期の窒素吸収量と相関が高く、穂揃い期における窒素吸収量が多いと玄米中の窒素含量は高くなる。(図1)
  2. 出穂前10日頃の追肥を省略した場合は、標準施肥法に比較して収量を維持しながら玄米中の窒素含量は低減される。(表1)
  3. 出穂前20日頃の追肥を省略した場合は、減収する。(表1)
  4. 出穂前20日頃の追肥量を増やした場合は、収量や玄米中のタンパク含量の増減は品種や年次によって変動する。(表1)
成果の活用面・留意点
  1. 出穂前10日頃の追肥を省略した場合、千粒重がやや低下する。
  2. 多湿黒ボク土が技術の対象である。
図表1 221609-1.jpg
図表2 221609-2.jpg
カテゴリ 肥料 水稲 施肥 土壌管理技術 肥培管理 品種 良食味

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