タイトル |
牛糞堆肥由来窒素のキャベツによる利用率 |
担当機関 |
熊本県農業研究センター |
研究期間 |
2000~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2000 |
要約 |
重窒素標識牛糞堆肥を用いて評価されるキャベツによる堆肥由来窒素の利用率は、堆肥単独施用で5.8%、化学肥料と併用の場合9.1%であり、堆肥由来窒素は外葉部より結球部で多い。熊本県農業研究センター・農産園芸研究所・土壌肥料部
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背景・ねらい |
有機物は地力維持・増強を目的とした施用が主体であり、有機物の窒素肥効については軽視されてきた。しかし、環境への窒素負荷軽減をねらいとした環境保全型の野菜栽培においては、施用する有機物中の窒素肥効を考慮した施肥設計に基づく肥培管理を行う必要がある。そこで、重窒素標識牛糞堆肥を用いてキャベツ栽培における堆肥由来窒素の動態を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 化学肥料無施用で牛糞堆肥(表1)を2t/10a単独施用した場合のキャベツによる牛糞堆肥由来窒素の利用率は5.8%である。(表5)
- 化学肥料を施用し、牛糞堆肥2t/10a施用した場合のキャベツによる牛糞堆肥由来窒素の利用率は9.1%と化学肥料無施用と比較して高くなる。(表5)
- 牛糞堆肥由来窒素のキャベツ結球部及び外葉部の存在割合は、化学肥料無施用で1.5であり、化学肥料施用で2.3と結球部に含まれる割合が高く、牛糞堆肥由来窒素は結球部で利用されやすい。(表5)
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成果の活用面・留意点 |
- 黒ボク畑圃場における葉菜類栽培に対する有機物の適正施用技術確立のための基礎資料となる。
- 使用した重窒素標識牛糞堆肥は重窒素標識コーンサイレージを給餌して得られた牛糞におがくずを添加して製造されたものである。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
肥料
キャベツ
施肥
施用技術
土壌管理技術
肥培管理
野菜栽培
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