タマネギ+キャベツ栽培における乗用管理機を主体とした省力機械化体系

タイトル タマネギ+キャベツ栽培における乗用管理機を主体とした省力機械化体系
担当機関 佐賀県上場営農センター
研究期間 1998~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 畑地におけるタマネギ+キャベツ栽培において、トラクタ、乗用管理機、収穫機等を利用することにより慣行体系に比べて約50%の省力化が図られる。機械化体系は、家族労働2人において約5haの栽培ができる。佐賀県上場営農センター・畑作・経営研究室
背景・ねらい 畑作地帯において、高度な土地利用体系による畑作営農の確立を図るため、省力、低コスト栽培の確立が必要である。そこで、タマネギ+キャベツ栽培において、農業機械の汎用利用と省力機械化体系を組み立てる。
成果の内容・特徴
  1. タマネギ+キャベツ栽培の機械体系では、トラクタ、乗用管理機、トラクタ用の作業機としてロータリ、フロントローダ、マニュアスプレッダ、ライムソワー、乗用管理機用の作業機としてロータリ、施肥機、ブームスプレヤが利用できる(表1、表2)。
  2. 機械化体系の労働時間は、慣行体系に比べて、早生タマネギで55%、中晩生で42%、夏まき秋どりキャベツで63%、晩夏まき冬どりで65%で、タマネギ+キャベツ機械化体系では約50%の省力化が図られる(表2、表3)。
  3. 家族労働2人の作業可能時間(約3900時間)と月別延べ作業時間から、家族労働2人において可能な栽培規模は、機械化体系で約5ha、慣行体系で約2haである(表4、図1)。
  4. 機械化体系の年間固定費は約430万円、損益分岐点は2.0haとなるが、栽培面積5haでの1日当たり所得は、慣行体系2haの約1.4倍になる(表1、表4)。
成果の活用面・留意点
  1. トラクタは、20kw(27ps)、乗用管理機は10kw(14ps)を使用した体系であり、タマネギは無マルチ栽培で畦幅1.4mの4条植、キャベツは畦幅0.6mの1条植とした。
  2. 各作物、作型の作付け割合は、線形計画法を基に、早生タマネギ:中晩生タマネギ:夏まきキャベツ:晩夏まきキャベツを1:2:1:2とした。
  3. 栽培面積が小さい場合は、機械を共同利用し利用面積を拡大する。
図表1 221630-1.jpg
図表2 221630-2.jpg
図表3 221630-3.jpg
図表4 221630-4.jpg
図表5 221630-5.jpg
カテゴリ 機械化体系 キャベツ 経営管理 収穫機 省力化 施肥 たまねぎ 低コスト栽培

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