地図情報を用いた農地貸借斡旋支援システム

タイトル 地図情報を用いた農地貸借斡旋支援システム
担当機関 佐賀県農業試験研究センター
研究期間 2000~2001
研究担当者
発行年度 2000
要約 農地利用の面的集積を円滑に推進するために、集落や地目、用水施設、利用共乾施設等を考慮しながら、借地希望農家や貸付希望圃場を検索し、地図情報をともない出力する斡旋支援システムを開発した。佐賀県農業試験研究センター・企画流通部・情報システム研究室
背景・ねらい 農地の流動化や利用集積による経営規模拡大を図り、生産性の一層の向上を図ることが緊急課題となっているが、農地利用の面的集積を円滑に推進するためには、地図情報を用いた斡旋システムが不可欠である。よって、集落や用水施設、利用共乾施設等を考慮するとともに、周辺耕作者を検索し貸借の斡旋を支援するシステムを開発した。
成果の内容・特徴
  1. 開発したシステムは、市町村を対象とした農家情報や圃場情報に借地意向情報や貸付意向情報を付加したデータベースを構築するとともに、地図を駆使した貸借斡旋機能を組み込んだシステムである。
  2. 借地希望農家検索
    貸付希望圃場を地図上または地番で指定し、借地希望農家を検索する。検索は、指定圃場と同一地目で500mの範囲内に耕作している借地希望農家を検索する。また、検索条件に同一集落(字)、同一受益流域、同一水利施設、同一利用共乾の項目があり、それらの項目を指定すると、それらの条件に合致する農家を検索することができる。検索結果は、指定圃場に最も近い圃場を耕作する農家から優先的に地図上や一覧表として出力される方式である(図1)。
  3. 貸付希望圃場の検索
    借地希望農家を指定すると、借地希望農家が耕作している圃場を中心に圃場地図が表示され、検索条件として地目、圃場整備の有無、受益流域、水利施設、利用共乾の各項目を指定し検索する。検索結果は検索条件に合致し、借地希望農家が耕作している圃場に最も近い貸付希望圃場から優先的に地図上ならびに一覧表として出力される方式である(図2)。
  4. 自作地・借地区分表示
    市町村および集落単位に農地流動化の状況を示す自作・借地区分地図を表示することが可能である。また、市町村単位や集落単位での自作地・借地の集計表、農家別の自作地・借地の集計表を出力することが可能であり、農家別集計表では耕作圃場の分散距離(各圃場間距離の平均値)を出力する(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本システムはWindows版に対応したC言語で作成しており、Windows95およびWindows98を使用した機種に対応する。
  2. 圃場地図の作成は「市町村単位の圃場地図作成システム」(平成11年度成果情報)で、基本的な農家、圃場情報の作成は「農家・農地情報管理システム」で作成する必要がある。
図表1 221657-1.jpg
図表2 221657-2.jpg
図表3 221657-3.jpg
カテゴリ 管理システム 規模拡大 経営管理 データベース 水管理

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