タイトル |
ブロイラの新たな敷料としての建築廃材鋸屑と故紙屑の利用 |
担当機関 |
佐賀畜試 |
研究期間 |
2000~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
建築廃材鋸屑と故紙屑はブロイラの新たな敷料資源として有効であり、又、敷料利用後、重金属の問題もなく堆肥として土地還元出来るものである。
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キーワード |
ブロイラ、敷料資源、建築廃材鋸屑、故紙屑、堆肥化
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背景・ねらい |
近年、ブロイラの敷料となるカンナ屑や鋸屑は入手が不安定であり、敷料の安定的入手はブロイラの飼養管理上、又、環境保全対策上、不可欠である。このため、新たな敷料資源として、建築廃材のうちシロアリ駆除剤などで化学処理していない木材部分を原料とした鋸屑(以下、建築廃材鋸屑という。)や新聞、電話帳の故紙を原料とし、1~2cmにカットし、揉みほぐして膨軟化した屑(以下、故紙屑という。)の敷料としての利用性及び利用後の堆肥化について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 敷料試験での飼養成績及び経済性では各区間に有意差はなく、通常利用されるカンナ屑と比較して建築廃材鋸屑や故紙屑は敷料としてそん色なく利用できる(表2)。
- 敷料試験で利用した敷料を堆肥化したところ、堆肥の成分値で各区間に有意差はなく、又、いずれの区の堆肥も重金属の含有値は規制値を大幅に下回る値で問題はない(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 資源循環型社会への転換期を迎えるため、建築廃材鋸屑や故紙屑等を利用する機会が増えると思われ、これら資源を敷料として利用する際の参考とする(表1)。
- シロアリ駆除剤など化学処理した建築廃材や折込広告などカラー印刷の多い故紙など種類によっては重金属等の問題も残るため、これらの敷料資源を利用するに当たっては、その品質に留意する必要がある。
- 副資材の故紙には約1%のアルミが含まれており、アルミは最大で3.5倍のリン酸を吸着して作物に利用できなくするため、吸着分のリン酸施用量を増加させる必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
カラー
飼育技術
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