タイトル |
麦を原料とした焼酎廃液の搾乳牛飼料(TMR)への添加による利用 |
担当機関 |
宮崎畜試 |
研究期間 |
1999~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
麦を原料とした焼酎廃液は、搾乳牛飼料(TMR)へ添加することで家畜飼料として活用できる。添加量が増すと血中の総蛋白が高まる傾向にあることから、このことを勘案の上、TMRを調製することが望ましい。
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キーワード |
焼酎粕、家畜飼料
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背景・ねらい |
焼酎の製造過程で産出する廃液を肥料や飼料に有効利用しようとする試みは、課題であった腐敗しやすい、液体であるといった点について、加熱処理し濃縮することにより保存性を高め、また、乾草や穀類に廃液を添加し水分調整することで飼料化の見通しがついている。県内の焼酎会社では既に製品化しているところもある。そこで、これを原料とした飼料の搾乳牛に対する利用性を実証する。
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成果の内容・特徴 |
- TMRの原料に大豆粕から焼酎廃液に置き換えても、乳量、乳成分は低下することはなく、飼料として利用可能である(表3)。
- 焼酎廃液の給与水準を標準区(DM5%)から高水準区(DM13%)に高めても、乳生産量等に明確な差は認められない(表4)。
- 血中尿素窒素(BUN)、総蛋白、遊離脂肪酸(NEFA)は、概ね標準的な数値の範囲内にあるが、傾向として、焼酎廃液の給与水準に比例して数値は高まる。
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成果の活用面・留意点 |
- TMR添加原料として活用できる。
- 焼酎工場から廃液が入手できれば、TMRセンターを設置することにより酪農家が組織的に利用することも可能となる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
肥料
大豆粕
乳牛
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