タイトル |
分娩後乳牛の不規則な排卵周期 |
担当機関 |
鹿児島畜試 |
研究期間 |
1997~2000 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
分娩後の初回排卵は、分娩後15~47日に起こり、発情徴候は伴わない。その後の排卵周期は、黄体遺残、卵胞のう種等の影響で、不規則な周期が多く、また、発情徴候を伴う排卵は少ないので、授精適期を把握することが難しい。
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キーワード |
乳牛、繁殖、排卵、排卵周期
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背景・ねらい |
乳量が増加しても、分娩間隔が短縮されなければ、生産性は改善されないことから、繁殖成績向上は酪農経営上大きな課題となっている。また、分娩間隔を短縮するには、分娩後早期に卵巣機能が回復している必要がある。しかし、分娩後乳牛の卵巣動態についての報告は少なく、分娩後の卵巣動態は不明な点が多い。そこで、分娩後の卵巣動態を超音波画像診断装置で調査し、初回排卵日、排卵周期等を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 分娩後の初回排卵は、早い牛で分娩後15日で、遅い牛は分娩後47日である。また、初回排卵時は、発情徴候を伴わない。(表1)
- 発情徴候を伴った排卵は、早い牛で、分娩後44日(2回目排卵)、遅い牛で、分娩後122日(4回目排卵)である。2頭(H4-2、H6-7)は排卵に発情徴候を伴わなかった。また、1頭(79)は調査期間の3ヶ月間に排卵が認められなかった。(表1)
- 初回排卵時を除く排卵周期は、短い牛で7日で、長い牛で67日であり、平均26.9日である。(表1)
- 排卵周期が延長した事例では、黄体遺残、卵胞のう腫が認めらた。(図1、図2)
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成果の活用面・留意点 |
- 分娩後の乳牛に活用できる。
- 発情徴候を示す個体もあるので、発情観察も非常に重要と思われる。
- 分娩間隔13ヶ月を目標とすると、ホルモン投与等も必要と思われる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
経営管理
乳牛
繁殖性改善
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