カキ果実の成熟に伴う果肉中のカロテノイド含量の変化

タイトル カキ果実の成熟に伴う果肉中のカロテノイド含量の変化
担当機関 福岡農総試園研
研究期間 1996~2000
研究担当者
発行年度 2001
要約 カキ果実の成熟に伴い、果肉中のカロテノイド含量が増加する。カロテノイド色素の中では、「富有」はβ-クリプトキサンチンとリコペン、「伊豆」はリコペンの含量が増加する。
キーワード カキ、富有、伊豆、成熟、果肉、カロテノイド
背景・ねらい 近年、食品の機能性に対する関心が高まっているが、カキはカロテノイド含量が高いことが知られている。これまでに、本県で栽培されている甘ガキ品種が渋ガキ品種よりも果肉中のカロテノイド含量が多いことを明らかにした(平成10年度成果情報)。一方、カキ果実は成熟の進行に伴って果皮色の赤みが濃くなるが、果肉中のカロテノイド含量の変化については不明な点が多い。そこで、成熟の進行が果肉中のカロテノイド含量に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 果実の成熟の進行に伴い、いずれの品種も果肉中のカロテノイド含量が増加し、果皮色のカラーチャート値も高まる(表1)。
  2. 成熟の進行に伴うカロテノイド色素の組成の変化には品種間で差があり、「富有」はβ-クリプトキサンチン、リコペンの含量が増加し、「伊豆」はリコペンの含量が増加し、「新秋」は3種類の色素全ての含量が増加する(表1)。
  3. カロテノイド含量と果皮色、果肉色との間には正の相関がある(図1、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 機能性成分の多いカキ果実の消費拡大やブランド化を推進する際の基礎資料として活用できる。
  2. 機能性成分であるカロテノイドをより多く含む果実を生産するためには、カラーチャート値が「富有」、「伊豆」は6以上、「新秋」は5以上を目安に収穫する。
図表1 221779-1.jpg
図表2 221779-2.jpg
図表3 221779-3.jpg
カテゴリ かき カラー 機能性 機能性成分 消費拡大 品種

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