茶園でのチャノホコリダニの発生消長と防除法

タイトル 茶園でのチャノホコリダニの発生消長と防除法
担当機関 福岡農総試八女分場
研究期間 1998~2000
研究担当者
発行年度 2001
要約 チャノホコリダニは、煎茶園、玉露園とも8月中下旬から発生がみられ、9月に急激に増加する。弧状仕立て茶園では、10月上中旬の整枝により、発生が著しく減少するので薬剤防除は不要である。自然仕立て茶園では、11月下旬まで発生がみられるため、発生初期の9月上旬頃の薬剤防除、12月の摘心が必要となる。
キーワード チャノホコリダニ、茶園、仕立て法、発生消長、防除
背景・ねらい 近年、チャノホコリダニは、県内全域の茶園で多発し、茶葉が萎縮するといった被害が確認され問題となっている。そこで、チャノホコリダニの煎茶園、玉露園における発生消長及び防除時期について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. チャノホコリダニは、弧状仕立て茶園では、8月中下旬頃から発生がみられはじめ、9月に急激に増加する。しかし、10月上中旬の整枝により被害葉とともに本種が除去されるため、発生が著しく減少し、薬剤防除が不要となる(図1)。
  2. 5月以降整枝を行わない自然仕立て茶園では、本種は、8月中下旬頃から発生がみられはじめ、9月に急激に増加し、その後11月下旬まで発生がみられる(図1)。
  3. 自然仕立て茶園では、本種の発生初期の9月上旬頃に薬剤防除を行うと、一番茶の母葉への被害を軽減することができる。また、上位展開葉の被害葉は、12月の摘心を行うことによって除去できる(図2、表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 防除基準に掲載し、チャノホコリダニの効果的防除法として活用できる。
  2. 煎茶園(弧状仕立て)のデータは、二番茶まで摘採したもので、三番茶まで摘採する体系では、新芽(翌年の一番茶の母葉)の生育期がチャノホコリダニの発生と一致するため、防除が必要である。
  3. 本データは、八女分場における調査結果であり、地域により発生消長はやや異なる。
図表1 221826-1.jpg
図表2 221826-2.jpg
図表3 221826-3.jpg
カテゴリ 病害虫 防除 薬剤

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