沿岸部で生産される茶のナトリウム含量

タイトル 沿岸部で生産される茶のナトリウム含量
担当機関 鹿児島茶試
研究期間 2000~2002
研究担当者
発行年度 2001
要約 沿岸部で生産される茶に,潮風による海水由来のナトリウム含量の高い茶が存在する。
キーワード 茶,ナトリウム,潮風
背景・ねらい グルタミン酸ナトリウムを添加した茶の判別方法については,ナトリウムイオン濃度,アミノ酸の含量比等が指標になるが,手法が簡便なことからナトリウムイオンを測定することが多い。一方,ナトリウムイオンは海水に多く含まれることから,沿岸部で生産される茶について実態を調査した。
成果の内容・特徴
  1. ナトリウムイオン濃度の高い茶が一部にみられ,特に沿岸部で生産されたものに10mg/lを超えるものがある(表1)。
  2. ナトリウムイオン濃度が10mg/lを超える茶のグルタミン酸とアスパラギン酸及びテアニンの含量比は,10mg/l以下の茶と差は認められない(図2,図3)。
  3. 生葉の振とう液中のナトリウムイオン及び塩化物イオン濃度は,沿岸部に高いものがみられ(表2),これらの関係が海水の組成比に近いことから(図4),沿岸部のナトリウムイオン濃度の高い茶は,潮風による海水の付着が原因である。
成果の活用面・留意点
  1. すべて一番茶のデータである。
  2. 添加茶の判別は,ナトリウムイオン濃度だけでなく,アミノ酸組成比などで総合的に判断する。
  3. 生葉のナトリウムイオン,塩化物イオンの調査は10gの茶葉に100mlの脱イオン水を加え,1分間振とう後,ナトリウムイオンは原子吸光分光光度法,塩化物イオンはイオンクロマト法により測定した。
図表1 221841-1.jpg
図表2 221841-2.jpg
図表3 221841-3.jpg
図表4 221841-4.jpg
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図表6 221841-6.jpg
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