| タイトル |
ブドウ苦腐病菌の遺伝的多様性と新梢枯死を引き起こす本菌菌群の簡易同定法 |
| 担当機関 |
福岡農総試 |
| 研究期間 |
1996~2000 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2001 |
| 要約 |
rDNAITS領域の塩基配列の解析から、ブドウ苦腐病菌には少なくとも3種類の遺伝的に異なる菌群が存在する。また、本菌には分生子層の形成状況及び新梢に対する病原性が異なる菌群が存在し、これらは簡易に区別できる。
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| キーワード |
ブドウ苦腐病菌、遺伝的多様性、病原性、同定、遺伝子診断
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| 背景・ねらい |
近年、本県のハウス栽培のブドウ(品種:巨峰)で、苦腐病菌による新梢枯死が発生し問題となっている。本病については、主に果実に発生する病害として報告されており、新梢で多発するとの報告はない。そこで、本県の苦腐病菌と全国各地から採集した同菌の遺伝的多様性をDNAレベルで比較し、本菌の分類、同定や生態解明の基礎資料とする。
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| 成果の内容・特徴 |
- ブドウ苦腐病菌には、新梢に強い病原性を示すヘテロタリックな交配型の菌群と、新梢に対する病原性が弱いホモタリックな菌群の2群が存在する(表1、表2)。
- 両菌群は、分生胞子の形及び大きさでは区別できないが、分生子層の形成状況で簡易に区別できる(表1)。
- 両菌群は、菌のrDNAITS領域をPCRで増幅し、制限酵素Hae(III)もしくはMsp(I)で切断することで簡易に区別できる。なお、各地から採集したブドウ苦腐病菌のrDNAITS領域の塩基配列の解析から、本菌には少なくとも3種類の遺伝的に異なる菌群が存在する(表2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- ブドウの新梢に対する病原性を異にする、苦腐病菌の2菌群の簡易同定法として利用できる。
- ブドウ苦腐病菌が属するGreeneria属菌分類の基礎資料となる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
品種
ぶどう
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