Tomato yellow leaf curl virus自然感染が確認された植物

タイトル Tomato yellow leaf curl virus自然感染が確認された植物
担当機関 熊本農研セ
研究期間 2001~2003
研究担当者
発行年度 2001
要約 TYLCVは、ウシハコベとエノキグサの他に、ハコベ、タカサブロウ、ノゲシ、ノボロギク、センナリホウズキおよびホソバツルノゲイトウに自然感染する。また、ノゲシの他に、ベニバナボロギクとシソ科2種に虫媒接種で感染する。
キーワード トマト、黄化葉巻病、TYLCV、感染植物
背景・ねらい トマト黄化葉巻病は1996年に日本での発生が確認された新ウイルス病である。病原ウイルスであるTomato
yellow leaf curl virus(TYLCV)はシルバーリーフコナジラミによって媒介される。TYLCVに感染したトマトは生長点が黄化、萎縮して生長が止まり、着花や着果が抑制されるため、長期間栽培を行う促成栽培で大きな被害を与えている。本病の防除上、ハウス周辺における伝染源の除去は重要であるが、自然感染植物に関する知見は少なく、これまでに雑草ではウシハコベとエノキグサに自然感染し(大貫ら、2001)、ノゲシに虫媒接種で感染する(善ら、2001)ことが明らかになっているだけである。そこで、さらに本病発生ハウス内およびその周辺に自生する植物を採集し、TYLCV感染の有無を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. TYLCVは、トマト黄化葉巻病発生ハウス内あるいはその周辺に自生するウシハコベ(Stellaria aquaticaナデシコ科)、エノキグサ(Acalypha australisエノキグサ科)の他に、ノゲシ(Sonchus oleraceusキク科)、ハコベ(Stellaria mediaナデシコ科)、タカサブロウ(Eclipta prostaraキク科)、ノボロギク(Senecio vulgarisキク科)、センナリホウズキ(Physalis augulataナス科)およびホソバツルノゲイトウ(Alternanthera nodifloraヒユ科)に自然感染する(表1)。
  2. TYLCV(TYLCV-Ng)は、虫媒接種でノゲシの他に、ベニバナボロギク(Crassocephalum crepidioidesキク科)およびシソ科2種に感染する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 自然感染が確認されたこれら雑草からトマトへの感染は未確認であるが、伝染源となる可能性があるので、ハウス内やその周辺にある場合は除去する。
図表1 221873-1.jpg
図表2 221873-2.jpg
カテゴリ 病害虫 きく 雑草 しそ トマト なす なでしこ べにばな 防除

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