牛ふん成型堆肥のメロンおよびトマトに対する施用法とカリウム集積防止

タイトル 牛ふん成型堆肥のメロンおよびトマトに対する施用法とカリウム集積防止
担当機関 熊本県農業研究センター
研究期間 1998~2002
研究担当者
発行年度 2001
要約 秋冬メロンおよび夏秋トマト栽培において、牛ふん堆肥に菜種油粕をブレンドした成型堆肥の基肥全量施用は化学肥料栽培と比べて、収量は同等で栽培跡地土壌中のカリウム集積を回避できる。
キーワード メロン、トマト、牛ふん堆肥、菜種油粕、成型堆肥、カリウム
背景・ねらい 牛ふん堆肥は窒素とカリウム等の成分バランスが悪く、窒素の肥効に基づく施用では土壌中でのカリウムの集積が問題となる。このため、牛ふん堆肥に窒素肥効の高まる有機物をブレンドして成分調整することが有効である。そこで、異畜種の堆肥や有機質肥料を用いて成分調整し、さらにハンドリングを向上させるためにペレット状に成型化した堆肥のメロンおよびトマトに対する施用効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 牛ふん堆肥に菜種油粕をブレンドした成型堆肥を秋冬メロンおよび夏秋トマトに窒素の肥効率に基づいて全量基肥施用すると、跡地土壌の交換性カリウムの集積は牛ふん成型堆肥の20%以下に軽減される。また、牛ふん堆肥と発酵鶏ふんをブレンドした成型堆肥を施用しても、牛ふん成型堆肥の30%以下となる(表1、図1)。
  2. 秋冬メロン栽培では、牛ふん堆肥に菜種油粕をブレンドした成型堆肥を基肥全量施用することにより、化学肥料栽培と比較して一果重は同等で、糖度はBrix0.7程度高まる(図2)。
  3. 夏秋トマト栽培では、ブレンドした成型堆肥の基肥全量施用により、化学肥料栽培よりも増収し、商品果率も増加するが、糖度は同等である。ブレンドする有機物の種類による差は小さい(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 腐植質黒ボク土におけるアールスメロン秋冬作および夏秋雨よけトマト栽培(8段収穫)が適用対象である。
  2. 成型堆肥の施用量は成分分析に基づいて決定する。
図表1 221886-1.jpg
図表2 221886-2.jpg
図表3 221886-3.jpg
図表4 221886-4.jpg
カテゴリ 土づくり 肥料 トマト メロン

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S