タイトル |
ピーマンにおけるPMMoV抵抗性(L3)DNAマーカーの開発 |
担当機関 |
宮崎総農試生物工学部 |
研究期間 |
1999~2001 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2001 |
要約 |
PMMoV抵抗性遺伝子座(L3)から4.0cMに位置すると思われるPMMoV抵抗性RAPDマーカー(rRAE618A)を開発し、さらにSTS化を行い、抵抗性個体に特異的にバンドがみられる優性PCRマーカー(dsPMFR21)、及び抵抗性とり病性が電気泳動による移動距離の差によって区別できる共優性PCRマーカー(csPMFR11)を開発した。
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キーワード |
ピーマン、PMMoV抵抗性、L3、RAPDマーカー、DNAマーカー、PCRマーカー、STS化
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背景・ねらい |
本県施設園芸の中心をなすピーマンにおいて、PepperMildMottleVirus(PMMoV)による被害は大きく、今後その拡大が懸念されるため抵抗性品種の育成が急務である。そこで、ピーマン育種の効率化を図るため、PMMoV抵抗性遺伝子に連鎖するDNAマーカーの開発を行う。
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成果の内容・特徴 |
- K-9-11(PMMoV抵抗性、疫病り病性)とAC2258(PMMoVり病性、疫病抵抗性)のF1を葯培養し、176の葯培養系統を作出した。
- K-9-11、AC2258及びF1由来176の葯培養系統を用いてDNAマーカー及びL3(PMMoV抵抗性遺伝子座)による連鎖分析を行い、連鎖地図を作製した(図1)。
- L3から4cMに位置するPMMoV抵抗性RAPDマーカー(rRAE618A)を開発した。
- PMMoV抵抗性RAPDマーカー(rRAE618A)をSTS化し、抵抗性個体のみにバンドが認められる優性PCRマーカー(dsPMFR21:図2)及び抵抗性とり病性が泳動距離の差によって区別できる共優性PCRマーカー(csPMFR11:図3)を開発した。
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成果の活用面・留意点 |
- L3遺伝子源がPI159236由来の系統については選抜可能である。
- 共優性(csPMFR11:図3)マーカーについては、アクリルアミドゲルを用い電気泳動することで、より鮮明にホモ個体とヘテロ個体の識別が可能である。
- 正式な要請のあった機関にはプライマーの塩基配列を開示する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育種
施設園芸
DNAマーカー
抵抗性
抵抗性遺伝子
抵抗性品種
なす
ピーマン
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