イネの疑似病斑突然変異体の耐病性

タイトル イネの疑似病斑突然変異体の耐病性
担当機関 (独)農業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 1999~2001
研究担当者 岡本正弘
溝淵律子
発行年度 2001
要約 イネの突然変異体から選抜した疑似病斑突然変異体6系統は、いもち病及び白葉枯病に対して原品種より強い抵抗性を示す。そのうちの5系統は新しい疑似病斑突然変異遺伝子、Spl12(t)、spl13(t)、spl14(t)、Spl15(t)、spl16(t)を持つと推定される。
キーワード イネ、疑似病斑突然変異体、いもち病、白葉枯病、抵抗性
背景・ねらい 疑似病斑突然変異体のなかに、病害抵抗性が高まっている変異体があることが複数の作物で確認されている。そこで、原品種をヒノヒカリ、台中65号、コシヒカリとして得られた突然変異体を用いて、糸状菌(いもち病菌)及び細菌(白葉枯病菌)に対して抵抗性を示す疑似病斑突然変異体を選抜する。さらに、その突然変異遺伝子の遺伝様式を把握し、その育種的利用を図る。
成果の内容・特徴 1.
選抜した疑似病斑突然変異体6系統(H13、H7、T94、T96、T3、K6213)は、いもち病及び白葉枯病に対して原品種より強い抵抗性を示す(図1、図2)。
2.
H13、K6213、T96、T3は疑似病斑が表れた後で、H7及びT94は疑似病斑が表れる前からいもち病及び白葉枯病(データ略)に対して抵抗性を示す(表1)。
3.
H13、H7、T94、K6213、T3は、各々、新規の突然変異遺伝子、Spl12(t)、spl13(t)、spl14(t)、Spl15(t)、spl16(t)を持つと推定される(表2、対立性検定結果はデータ略)。
成果の活用面・留意点 1.
疑似病斑突然変異遺伝子Spl12(t)、spl13(t)、spl14(t)、Spl15(t)、spl16(t)を病害抵抗性発現機構の解明に利用することができる。
2.
遺伝子を単離し機能解析を進めるためには、新規の突然変異遺伝子の遺伝子座を同定する必要がある。
図表1 221961-1.gif
カテゴリ 育種 いもち病 抵抗性 病害抵抗性 品種

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