暖地産小麦を用いた食パンに対する消費者の意識

タイトル 暖地産小麦を用いた食パンに対する消費者の意識
担当機関 (独)農業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 2000~2002
研究担当者
発行年度 2002
要約 熊本産小麦「ニシノカオリ」を用いた食パンに対する消費者の評価は、あじ、もちもち感、かおりで高い。この食パンに対する評価価格は年齢が上がるほど高い。産地に対する意識では、国産に対する熊本産へのこだわりよりも、外国産に対する国産や熊本産へのこだわりが極めて大きい。
キーワード 小麦、消費者の意識、ニシノカオリ、食パン、熊本産、国産、外国産
背景・ねらい 九州はわが国の農業地帯であり、農産物は大消費地への出荷を中心に展開してきた。しかし近年の農産物価格の低迷や輸入農産物の増加などから、従来の出荷だけではなく新たな流通チャネルが求められている。こうしたなかで、地産地消といったニーズが高まっており、こうしたニーズに対応した新たな農産物流通の展開が求められている。
そこで新たに育成された暖地向けパン用小麦であるニシノカオリを対象に、その食パンとしての性質や価格、産地に対する消費者の評価を明らかにし、地産地消により新品種が導入されるうえで前提となる消費者の意識を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
ニシノカオリ食パンの試食評価は、あじ、もちもち感、かおりにおいて日常購入する食パンよりも高い(表1)。
2.
日常購入価格に対して30円以上加算してもよいと評価した消費者グループは、(1)日常170円以下の食パンを購入し、(2)年齢が60才未満で、(3)香りを高く評価するという特徴がある(図1)。
3.
年齢が上がるほど日常購入する食パンの価格が高く、さらにニシノカオリ食パンの評価価格も高いが、加算可能額は小さくなる(図2)。
4.
平均すると日常購入する食パン(平均価格185円)に比べて、ニシノカオリ食パンは18円加算(平均価格203円)した評価価格となる。
5.
食パンにおける産地へのこだわりは、国産に対する熊本産のこだわりに対して、外国産に対する国産や熊本産のこだわりが極めて大きい(図3)。
成果の活用面・留意点 1.
食パンを対象にした地産地消の取り組みへの参考成果である。
2.
九州沖縄農業研究センターの一般公開(2001年714名、2002年365名)におけるアンケートにもとづいている。
図表1 222055-1.gif
図表2 222055-2.gif
図表3 222055-3.gif
図表4 222055-4.gif
カテゴリ 小麦 出荷調整 新品種

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