中生の晩、強稈、良食味の水稲新品種候補系統「ちくし43号」

タイトル 中生の晩、強稈、良食味の水稲新品種候補系統「ちくし43号」
担当機関 福岡県農総試
研究期間 1991~2002
研究担当者 濱地勇次
川村富輝
大里久美
今林惣一郎
和田卓也
西山壽
安長知子
吉野稔
発行年度 2002
要約 水稲「ちくし43号」は、成熟期が「ヒノヒカリ」より6日程度遅い“中生の晩”である。「ヒノヒカリ」と比較して、耐倒伏性は優れ、収量性、玄米品質、食味はともにやや優れる。梅雨明け後の食味も安定して優れる。千粒重はやや軽い。
キーワード 新品種、水稲、良食味、中生の晩、ちくし43号
背景・ねらい 本県の良質米安定生産にとって、水稲の熟期別の品種構成の適正化を図ることが重要であり、成熟期が「ヒノヒカリ」より7日~10日程度遅い中生の晩の品種は不可欠である。これまで中生の晩の品種として「ツクシホマレ」、「ニシホマレ」が普及しているが、その用途は酒造用一般米(かけ米)に限られている。このため、この熟期の良食味品種の育成が強く要望されている。
そこで、中生の晩、良食味の栽培特性が優れた品種を育成する。
成果の内容・特徴 1991年に「ヒノヒカリ」を母、「葵の風」を父として交配した組合せの中から育成した。「ヒノヒカリ」と比較した特性は以下のとおりである。
1.
出穂期は3日、成熟期は6日程度遅く、「ツクシホマレ」と同程度の“中生の晩”である(表1)。
2.
稈長はやや短く、穂長はやや長く、穂数はやや少ない“偏穂重型”である(表1)。
3.
耐倒伏性は優れ、“強”である。穂発芽性は同程度の“難”である(表1)。
4.
いもち病圃場抵抗性は葉いもちが同程度の“やや弱”、穂いもちがやや優る“中”である。白葉枯病圃場抵抗性は同程度の“やや弱”である(表1)。
5.
収量性は本場では同程度であるが、県内の現地試験ではやや優れる(表1)。
6.
玄米品質はやや優れる(表1)。
7.
千粒重はやや軽い(表1)
8.
アミロース含有率はやや高く、タンパク質含有率はやや低い。テクスチャー値はやや小さい(表2)。
9.
搗精時間は同程度、適搗精における白米白度、搗精歩合も同程度である(データ省略)。
10.
食味はやや優れる。梅雨明け後の食味も安定して優れる(表3)。
成果の活用面・留意点 1.
中生の晩の良食味品種として、平坦地に適する。
2.
千粒重がやや軽いので、間断灌水に心がけ、落水時期が早まらないよう水管理に留意する。
図表1 222062-1.gif
図表2 222062-2.gif
図表3 222062-3.gif
カテゴリ いもち病 新品種 水稲 抵抗性 品種 水管理 良食味

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる