タイトル | 加温ハウス栽培マンゴー4月出荷作型における花芽分化期の温度管理法 |
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担当機関 | 鹿児島果樹試 |
研究期間 | 2000~2004 |
研究担当者 |
佐野憲二 篠原和孝 大倉野 寿 東 明弘 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 加温ハウス栽培マンゴーにおける、11月上旬~12月上旬の温度管理は、最低温度10℃、最高温度20℃とすることにより花芽分化が促進され、開花期が12月中旬~1月中旬、収穫期が4月中旬~5月中旬となる。 |
背景・ねらい | 国産のマンゴーは高品質で高級感のある特産果実として評価が高く、産地への導入、面積拡大への気運が高まっている。今後、経営の規模拡大や収益性の向上を図るためには出荷期を前進化させる技術の確立が重要であることから、花芽分化促進のため、秋季の温度条件を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 加温ハウス栽培マンゴー「アーウイン」では、11月上旬~12月上旬の最低温度設定を10℃とすることで花芽分化が促進され,着花枝率が50%を越える時期は15℃区より約30日早い(図2、図3)。 2. 最高温度は20℃が着花率が高く、25℃では着花率がやや低下、30℃では着花が抑制される(表1)。 3. 11月上旬~12月上旬の温度管理を最低温度10℃、最高温度20℃とすることにより、発蕾期が11月中旬~12月上旬、開花期が12月中旬~1月中旬となり、4月中旬~5月中旬に収穫できる(図1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. マンゴーは5℃以下の低温では寒害が発生する恐れがあるので、5℃以下にならないよう注意する。 2. ハウスのビニル被覆は11月に一重で全面被覆し、二重ビニル被覆は、昼間の高温を防止するため発蕾を確認した後に行う。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
図表5 | ![]() |
カテゴリ | 温度管理 規模拡大 経営管理 出荷調整 マンゴー |