子牛の哺乳ロボット飼育における追出防止装置

タイトル 子牛の哺乳ロボット飼育における追出防止装置
担当機関 福岡農総試
研究期間 1999~2000
研究担当者 磯崎良寛
横山学
柿原孝彦
原田美奈子
古賀康弘
八尋謙二
発行年度 2002
要約 子牛の哺乳ロボット飼育において、哺乳ボックスからの追い出しや代用乳の横取りを防止する装置を開発した。この装置を哺乳ボックスに装着することにより、哺乳中の若齢な子牛は日齢の進んだ子牛から邪魔されることなく、代用乳をゆっくり飲めるようになる。
キーワード 哺乳ロボット、子牛、追出防止、代用乳
背景・ねらい 哺乳ロボット(自動哺乳装置)は代用乳を調製するロボット本体と子牛が代用乳を吸飲するエリアである哺乳ボックスから構成される。哺乳ロボット飼育では1基で20~30頭の子牛を飼育するため、日齢や発育の進んだ子牛が若齢な子牛を哺乳ボックスから追い出し、代用乳を横取りすることによる弊害(栄養不足による発育不良、代用乳の摂取過多による下痢)の発生が生じている。そこで、哺乳ロボット飼育における子牛群の行動調査を行うとともに、個々の子牛が安心・安全に、必要な哺乳量を飲むための装置を開発する。
成果の内容・特徴 1.
追出防止装置は哺乳ボックスに装着し、子牛が哺乳ボックスに入り、踏み板の上に乗ると後ろのブロックドームが閉まる仕組みになっている。また、ブロックドームは通常開放状態であり、ワイヤーが切れるなどの不測の事態が生じても、開放のままであり、子牛の哺乳ボックスへの進入を妨げることがない(図1、写真1)。
2.
追出防止装置を哺乳ボックスに装着すれば、若齢な子牛が日齢の進んだ子牛から追い出されることはなくなり、代用乳が横取りされるのを確実に防止できる(表1)。
3.
また、追出防止装置を装着することにより、若齢な子牛でも哺乳時間(哺乳ボックス滞在時間)は長くなり、安心してゆっくり代用乳を飲めるようになる(図2)。
成果の活用面・留意点 1.
哺乳ロボット飼育における追い出し、代用乳の横取り防止に有効である。
2.
哺乳ロボット飼育は生後8日目から行い、生後7日間は初乳及び全乳を4L/日給与する。
図表1 222125-1.gif
図表2 222125-2.gif
図表3 222125-3.gif
図表4 222125-4.gif
カテゴリ くり ロボット

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる