インターネットを活用した牛の分娩監視システム

タイトル インターネットを活用した牛の分娩監視システム
担当機関 鹿児島肉改研
研究期間 2001~2005
研究担当者 窪田力
発行年度 2002
要約 牛の分娩および周産期の監視を効果的に行うため、ウェブカメラと電話回線による牛監視システムを構築することにより、遠隔地からでも視覚的に母牛を観察することが可能となる。この監視システムを活用することで、随時、母牛の観察や分娩発来を把握することが可能となり、労力軽減、事故防止が図られる。
背景・ねらい 肉牛生産を取り巻く厳しい国際情勢や経営の規模拡大に伴って、子牛生産性向上や作業の効率化の必要性がさらに高まっている。作業効率化のひとつとして、繁殖における周産期の母牛の監視に要する労力や分娩事故等による生産性低下要因を軽減することは重要な要因である。そこで、牛舎外からの遠隔地からも視覚的に対象牛を監視できるシステムを構築する。
成果の内容・特徴 1.
分娩房にウェブカメラを設置し、そのカメラにダイヤルアップ接続またはインターネット接続することで、分娩房内の牛を観察できるので、分娩兆候・経過の観察が遠隔地より可能となり、労力の軽減や事故防止が図られる。(図1,2,3)
2.
家庭用電話(ISDN等)やPHSによるダイヤルアップ接続により、手元のパソコン(PC)でウェブカメラ(図1)の監視角度やズーム、また分娩房内のライトの点消灯を制御して図2のように対象牛を観察できる。(カメラ制御:カメラの向きは上下100°、左右340°の範囲で、16倍ズームまでスムーズに操作できる)
3.
ウェブカメラに接続されたサーバーに、監視画像を録画保存することができる。(図1,3)
成果の活用面・留意点 1.
牛に限らず、畜産(養豚・養鶏)・園芸など対象物の観察・監視を必要とするすべての場面に活用できる。
2.
1台のサーバーで最大16台のウェブカメラの制御できるので、カメラの増設が容易である
3.
ダイヤルアップ接続でカメラを制御する場合は、セキュリティ上、IDとパスワードが必要である。
4.
ウェブカメラを設置する場所に電源(100V)および電話回線(ISDN等)が必要である。また、監視にはPC等が必要である。
5.
システム設置には、ウェブカメラ、カメラサーバー、ライトの他に場所に応じてケーブルが必要である。また、設置場所に応じてカメラドーム(防塵・防湿)内への設置も可能である。なお、基本システムとしてウェブカメラとカメラサーバーに29万円(定価)が必要である(設置費用等は状況に応じる)。
図表1 222136-1.gif
図表2 222136-2.gif
図表3 222136-3.gif
カテゴリ 規模拡大 経営管理 肉牛 繁殖性改善

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