タイトル | 中山間地における根深ネギの9〜10月どり作型 |
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担当機関 | 大分農技セ |
研究期間 | 1999~2001 |
研究担当者 |
佐藤和幸 後藤英世 安部貞昭 佐藤如 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 根深ネギを9~10月に収穫するためには前年の9月から当年の2月にかけて播種を行うと可能となる。また、定植時にトンネル被覆を行うと収穫時期が早くなり、秀品本数も増加する。育苗期間は60~70日が適当である。 |
キーワード | 根深ネギ、作型開発、トンネル被覆、育苗期間 |
背景・ねらい | 大野・直入地域は畑作物の生産が盛んであるが、生産者の高齢化等に伴い、軽量かつ高収益な露地野菜の導入が望まれている。一方、本県の主要品目である根深ネギは平坦地と高冷地の生産では6~10月が品薄の時期になり、県産品の周年出荷をするには中山間地域で生産する必要がある。そこで、中山間地(標高100~350m)の畑地における夏秋どり根深ネギの作型開発及び栽培技術の確立を行う。 |
成果の内容・特徴 | 1. 9~10月にかけて収穫するためには前年の9月から当年の2月に播種すると収量は323~506kg/aとなる(図1)。同じ作型では品種による顕著な収量差は見られない(図表省略)。 2. 定植時にトンネル被覆を行うと収穫時期が早くなり、また、苗の生存本数が多くなることから秀品本数も多くなるが、秀品率に変化は見られない(表1)。ただし10月播種においてはトンネル被覆を行うとトンネル除去後に抽台が確認される(図表省略)。 3. 苗の育苗期間は60~70日が適する。30日程度の小苗では定植後の生存個体数が少ない。100日以上の大苗は収量は多くなるが、育苗中に苗の倒伏防止のための頭頂部切除が必要であり、また根が絡み合うため定植が困難である(表2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 試験場所は標高150m、年間平均気温14.6度、年間降水量1842.5mmである。 2. 定植時期と育苗日数が収穫時期と収量に影響をするので、逆算して播種を行う。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | 育苗 栽培技術 出荷調整 中山間地域 ねぎ 播種 品種 |