タイトル | 隔離土耕促成ナスの7〜8月定植の生育・収量 |
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担当機関 | 佐賀農業セ |
研究期間 | 1996~2000 |
研究担当者 |
石橋泰之 中尾雅明 豆田和浩 浦田丈一 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 隔離土耕栽培における促成ナスは、7~8月の早期定植ができる。7月下旬に定植すれば、4本の主枝は揃いが良く摘心時期が早くなり、茎径が太くなる。節間長、主枝長等の地上部生育に大差はない。早く定植するほど年内の収量が多くなり、1月以降は大差ない。 |
キーワード | 隔離土耕、ナス、7~8月定植、収量パターン、生育 |
背景・ねらい | 隔離土耕栽培における促成ナスは、栽培管理の省力化、軽労化や、作業環境の快適化等は勿論であるが、その特徴を活かした新たな作型が開発できると考えられる。 そこで、早期定植による有利性と、その場合の収量・生育の特徴について検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 促成ナスは、隔離土耕栽培では7月及び8月の早期に定植でき、収量は7月定植が8月定植より、8月定植が9月定植よりそれぞれ1割程度増収する。その収量パタ-ンは、定植の前進化により収穫開始時期が早まり、年内の収量は増加するが、1月以降は大差がない(表1、図1)。 2. 生育は定植の前進化で主枝が揃って伸長し、年内に摘心となる。摘心までの所要日数は7月下旬定植では50日程度、8月下旬定植では70日程度である(表2)。 3. 茎径は、早期定植により1~2mm程度大きくなるが、節間長及び主枝長は7月下旬及び8月下旬定植で大差なく徒長はしない(図2.図3)。 4. 7月及び8月定植では、商品果率に差はないが、7月定植では8月定植より上物率が12月以降低くなる(図4)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 7月中旬~9月中旬までは遮光率28%の白寒冷紗で被覆した結果である。 2. 高温時は多目的細霧装置を利用し、設定温度30℃、細霧時間20~60秒、細霧間隔6~12分で稼働する。 3. 早期定植は隔離土耕栽培で活用できる。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
図表5 | ![]() |
図表6 | ![]() |
カテゴリ | 軽労化 栽培技術 省力化 なす |