タイトル | イチゴの高設床における倍養土の耐用年数 |
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担当機関 | 長崎総農林試 |
研究期間 | 2000~2004 |
研究担当者 |
藤田晃久 梁瀬十三夫 大井義弘 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 長崎県型イチゴ高設栽培システムで使用する培養土は8作連続使用した培養土でも1作使用に比べ極端に収量が低下することはない。また、連続使用により交換性石灰及び交換性苦土、及び可給態リン酸の集積が見られるが、生理障害の発生は認められない。 |
キーワード | イチゴ、高設栽培、培土、収量、連続使用 |
背景・ねらい | 長崎県型イチゴ高設栽培システムでは、設置後の培養土の交換は困難であり、また、購入経費の負担も大きいことから数年連続して使用することとなる。そこで、培養土の使用年数ごとの収量と土壌分析について調査し、培養土の連続使用可能年数を明らかにするための資料とする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 総収量は1作使用の496kg/aと比較して2作使用から8作使用についても同程度の収量がある。また、年内収量においても極端な収量の差は認められない(図1)。 2. 培養土の成分は、使用回数を重ねるごとに、交換性石灰及び交換性苦土及び可給態リン酸の集積が見られる(表1)。 3. 毎年イチゴの根が培養土中に残るため全炭素量は次第に高くなり、CECも増加傾向にある(表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 長崎県型イチゴ高設栽培システムを導入している農家の土壌管理技術として活用できる。 2. ベンチ内の培養土量が減少したときには新しい培養土を補充する。 3. 定植前に土壌分析を行い、分析値に基づいた施肥設計を立てる。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | いちご 栽培技術 生理障害 施肥 土壌管理技術 |