タイトル | バラの収穫直後の水管理と日持ち性 |
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担当機関 | 佐賀農業セ |
研究期間 | 2001~2004 |
研究担当者 |
大塚紀夫 中山裕介 辻聡宏 |
発行年度 | 2002 |
要約 | バラは収穫から水あげ迄の時間が長いと日持ち性が低下するので、1h以内に水あげする。ベントネックが発生しやすい品種は、日持ち性の低下程度が大きいので30分以内に水あげする。収穫後の水あげ水の微生物密度が高いと観賞時の微生物密度も高い。 |
キーワード | バラ、水あげ、生け水、ベントネック、日持ち性、鮮度保持剤、殺菌剤 |
背景・ねらい | 花きにおいても外観だけでなく日持ち性を含む内的品質も重視されており、その向上が強く望まれている。 日持ち性の向上には、品種での対応以外に前処理剤の使用,輸送方法の改善,栽培中や収穫後の管理等が有効とされる。そこで、収穫から水あげ迄の時間が日持ち性に及ぼす影響や鮮度保持剤の前処理効果を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 収穫後ただちの水あげに比べ、水あげまでの時間が1hでは観賞日数は9割程度に3hでは8割程度と水あげまでの時間が長くなると観賞日数は短くなるので、収穫後は1h以内に水あげを行う(表1)。 2. 収穫後の水あげまでの時間が長いとベントネックの発生が大きく、観賞日数はベントネックが発生しやすい品種で短縮が大きいので、ベントネックや萎凋が発生しやすい品種では収穫後30分以内に水あげを行う(表1、図1、図2)。 3. 収穫後の水あげ水の微生物密度が高いと輸送後の観賞中の生け水の微生物密度も高いので、水あげには新鮮な水と洗浄した容器を使用する(表2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. ベントネックの発生は、ノブレスは多~甚でルーレットは少~中程度である。 2. 微生物の増殖抑制効果を有する鮮度保持剤の前処理は、日持ち性向上に効果がある(表1)。3.微生物の増殖抑制効果を有する鮮度保持剤の前処理は、輸送後の観賞中の生け水の微生物密度を低下させる(表2)。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | ばら 品種 水管理 輸送 |