葉温め機の使用条件と効果

タイトル 葉温め機の使用条件と効果
担当機関 宮崎総農試
研究期間 2001~2003
研究担当者 藤田 進
松尾啓史
高嶋和彦
発行年度 2002
要約 かまいり茶製造において、炒り葉工程の前に設置した葉温め機の条件を釜底温度を350℃,1時間あたりの生葉投入量を130kg,葉ざらい軸の回転数を26rpmに設定すると良好な葉温め効果が得られ、炒り葉機の処理能力が約2倍に向上する。
キーワード かまいり茶、製造、葉温め、処理効率
背景・ねらい かまいり茶の炒り葉工程に用いられている連続式炒り葉機は、処理能力の低さや手炒りのかまいり茶にはあった釜香の不足が現場では問題になっている。そこで、生葉を炒り葉前に加熱する小型の機械を試作したところ、処理能力などの点で改善傾向が見られた。このため、炒り葉工程の前に茶葉を加熱する実用型の機械を葉温め機として製作し(図1)、効果や最適使用条件を検討する。
成果の内容・特徴 1.
釜底温度と生葉投入量の組み合わせでは、釜底温度350℃、時間あたり生葉投入量130kgで、茶葉に焦げや青枯れの発生もなく良好な葉温め効果が得られる(表1)。
2.
葉ざらい軸の回転数は26rpmが良い(表2)。
3.
葉温め処理を行った茶葉では、時間あたりの生葉投入量が130kgでも炒り葉機の第1円筒で十分な殺青が行われ、良好な釜香の発揚が得られる(表3)。
4.
120kg型の炒り葉機における時間あたりの標準的な生葉処理量は、葉温め処理を行わない場合約70kgなので、葉温めを行うことで処理能力が約2倍に向上する。
成果の活用面・留意点 1.
製作した葉温め機は鉄製の半円筒釜(R=300mm,L=1500mm)によって生葉を加熱し、茶葉の撹拌及び移動を円筒方向の中心に、10本の葉ざらい手を150mm間隔で120度ずつ角度をずらして取り付けた葉ざらい軸によって行う構造になっている。
2.
葉温め機は、既存の連続式炒り葉機に取り付けて使用する。
図表1 222218-1.gif
図表2 222218-2.gif
図表3 222218-3.gif
図表4 222218-4.gif
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる