タイトル | 生物農薬による常温煙霧機を用いたトマト灰色かび病の省力的防除 |
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担当機関 | 鹿児島県農業試験場 |
研究期間 | 1999~2002 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 常温煙霧機を用いて生物農薬(Bacillus水和剤)を散布することによりトマト灰色かび病を防除でき、この防除方法は作業の省力化の面で実用的である。 |
キーワード | 常温煙霧機、生物農薬、灰色かび病、省力化 |
背景・ねらい | トマトの重要病害である灰色かび病に対して生物農薬の効果的かつ省力的な処理方法を開発するため,常温煙霧機による防除効果を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 生物農薬(Bacillus水和剤)を常温煙霧機を用いてハウス内に散布(10a当たり300g,20倍液)することによりトマトの果実及び葉における灰色かび病の発生を(Bacillus水和剤)の動力噴霧機を用いた防除と同様に低く抑えることができる(図1,2)。 2. Bacillus水和剤散布後のトマトの葉においてその有効成分であるBacillus属菌の菌量は常温煙霧機と動力噴霧機処理による差は認められず、生葉1g当たり107CFUレベルの菌量が存在する(表1)。 3. 常温煙霧機を用いた散布により水和剤をハウス内に均一に散布でき(図3)、この防除方法は省力的である。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 生物農薬(Bacillus水和剤)は予防的に防除効果を発揮することから灰色かび病の発生前からの散布を行う。 2. 葉への生物農薬の付着が少ない媒介法(マルハナバチによって水和剤を花に媒介させる)との組み合わせによって生物農薬による高い防除効果が期待できる。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 省力化 トマト 農薬 防除 マルハナバチ |