畑地における家畜ふん堆肥の窒素分解率の簡易推定法

タイトル 畑地における家畜ふん堆肥の窒素分解率の簡易推定法
担当機関 大分農技セ
研究期間 2000~2002
研究担当者 田中賢太郎
小野 忠
吉野雅子
下村真一郎
発行年度 2002
要約 広域堆肥センター等で主に生産されている、異種の家畜ふんを混合した家畜ふん堆肥について、そのEC値とNH4-N濃度をもとに、畑地における施用後1ヶ月間の窒素分解率の簡易な推定が可能である。
背景・ねらい 本県では広域の第3セクター法人や個人経営からなる有機資材生産組合の堆肥が流通している。これらの堆肥は水分調節等のために異種の家畜糞を原料に混合しており、従来の畜種を基にした施用基準が適用できない。そこで堆肥の窒素分解率の簡易推定法を確立する。
成果の内容・特徴 1.
家畜ふん堆肥の圃場埋設法による窒素分解率は、おおむね施用後1ヶ月間の窒素分解率が大きく、その後は分解が緩慢となる。窒素分解率は、鶏ふん系堆肥が最も大きく、豚ぷん系堆肥、牛ふん系堆肥の順に小さくなる傾向があるが、同じ畜種系の堆肥でも異種の家畜ふんの混入などにより、この傾向にならないものもある(表1、図1)。
2.
堆肥施用1ヶ月の窒素分解率(Y)は、その堆肥のECとNH4-N濃度から推定出来る。
重回帰分析により、窒素分解率(Y)と要因(EC、NH4-N)の関係は
Y= 2.58 x EC + 0.08 x NH4-N + 6.97 で表せる(表2、図2)。
成果の活用面・留意点 1.
EC値のみでおおよその窒素分解率の推定が可能である。
2.
窒素分解率推定法により、家畜糞堆肥の適正な施用と堆肥中の窒素量を考慮した施肥が図れる。
図表1 222282-1.gif
図表2 222282-2.gif
図表3 222282-3.gif
図表4 222282-4.gif
カテゴリ 経営管理 施肥

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