タイトル | バラ開花時の花弁中の糖含量の変化 |
---|---|
担当機関 | 佐賀農業セ |
研究期間 | 2001~2004 |
研究担当者 |
大塚紀夫 松村司 辻聡宏 中山裕介 |
発行年度 | 2002 |
要約 | バラの花弁中の糖は、樹上開花の場合は開花進展中の濃度は高まり含量は増加し、収穫して開花進展する場合の濃度と含量の変化は品種で異なる。収穫から観賞終了までの花弁中の糖濃度の変化は、開花ステージの進展が大きいと低下が大きい傾向がある。 |
キーワード | バラ、糖、開花、日持ち性 |
背景・ねらい | 糖は、開花や吸水及び花色の発現に大きく影響し、老化を抑制して花持ちを高める作用がある。バラでは開花に多くの糖を必要とするが、糖の前処理効果は小さく、スクロースの連続処理が開花や日持ち性に効果があるが品種差が大きいともされる。 そこで、開花時の花弁中の糖変化を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 花弁の糖濃度は着弁位置による差は小さく、任意の1~2gを分析用試料にできる(表1)。 2. 花弁の糖は、樹上開花の場合では開花ステージの進展に伴い濃度は高まり、含量も増加する。収穫した場合は、樹上開花に比べ濃度変化は小さく濃度の昇降は品種で異なる(図1)。 3. 収穫から観賞終了までの花弁中の糖濃度の変化は、大部分の品種で低下し、収穫から観賞終了までの開花ステージの進展が大きいと濃度低下も大きい傾向がある(表3)。 4. 収穫から観賞終了までの花弁中の糖含量の変化は、増減は品種で異なり、変化量は開花ステージの進展程度や観賞日数とに関連はない(表3)。 5. 収穫後14日後の花弁の糖濃度は、開花中途に萎凋やベントネックで観賞終了した花と展開を続けている花や露芯した花との差は小さい(表2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 収穫後は実験室におき、水換えはせず水道水を補充し、照度と温度は成りゆきとした。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | ばら 品種 |