容積重、製粉特性からみた小麦の刈取適期

タイトル 容積重、製粉特性からみた小麦の刈取適期
担当機関 福岡農総試
研究期間 2001~2002
研究担当者
発行年度 2003
要約 小麦の製粉特性からみた刈取適期は、容積重、フォーリングナンバー値および粉の色相が安定して優れる成熟期後4~5日であり、コンバインによる収穫適期と一致する。
キーワード 刈取適期、粉の色相、コムギ、製粉特性、フォーリングナンバー値、容積重
背景・ねらい 小麦のコンバインによる収穫適期は、成熟期後4日頃の水分含有率が25%以下となった時点である。小麦の民間流通への移行に伴い、実需者から品質向上の要望が高まっている中、製粉特性をも考慮した刈取適期を明らかにする必要がある。そこで、高品質な小麦の生産技術を確立するため、容積重、フォーリングナンバー値および粉の色相等の製粉特性からみた刈取適期を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 容積重は早刈り(成熟期前1日~成熟期後1日)では明らかに低く、標準刈り(成熟期後4~5日)に最大となる。成熟期以降降雨の多い年では、遅刈り(成熟期後9日)に低下が認められるが、降雨が少ない年では低下しない(図1)。
  2. 製粉歩留は刈取時期に影響されないが、粉の灰分含有率は早刈りでは明らかに高く、標準刈り~遅刈りでは安定する(図1)。
  3. アミロ値の指標であるフォーリングナンバー値は標準刈り~遅刈りが高いが、成熟期以降降雨の多い年では遅刈りすると低下する傾向があり、標準刈りが安定して高い(図1)。
  4. 粉の色相は早刈りでは明らかに劣り、成熟期以降降雨の多い年では、標準刈りが最も優れ、遅刈りすると低下する。降雨が少ない年では遅刈りが優れる(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 製粉特性の向上を目的とした高品質小麦生産のための、刈取適期の判断資料として活用できる。
  2. 成熟期は、外観及び粒の硬さから判断し、水分含有率が30~35%の時点を示す。成熟期後4~5日はコンバイン収穫適期と一致する。
図表1 222335-1.jpg
カテゴリ 小麦

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