タイトル |
半糯水稲品種「秋音色」の食味からみたブレンド特性 |
担当機関 |
熊本県農業研究センター |
研究期間 |
2000~2002 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
半糯品種「秋音色」は、「ヒノヒカリ」では、「秋音色」を等量もしくは75%、「日本晴」及び「ユメヒカリ」では、「秋音色」を75%混米した場合に、ブレンド米の食味が最も向上する。
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キーワード |
イネ、半糯、秋音色、食味、混米
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背景・ねらい |
熊本県では、水稲半糯品種「秋音色」を育成し、2003年に認定品種に採用し、普及拡大に努めている。「秋音色」の用途拡大を図るため、「秋音色」の炊飯特性及び粳米との混米試験を食味官能試験で実施し、その特性を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 「秋音色」の食味特性(柔らかい、粘りが強い、食味がよい)を最も発揮する炊飯時加水率は1.25倍(重量比)である(表1)。
- 「秋音色」と「ヒノヒカリ」との混米は、両品種単品の食味より優れる。特に「秋音色」を等量もしくは75%混合(重量比)したときの食味が優れる(表2)。
- 一般に「ヒノヒカリ」より食味がやや劣るとされる「日本晴」または「ユメヒカリ」と「秋音色」との混米の食味は、「秋音色」の比率増加に応じて向上し、等量混合ではほぼ「ヒノヒカリ」並、「秋音色」75%混合では「ヒノヒカリ」より優る(表3、表4)。
- 「秋音色」単品では、香りが「ヒノヒカリ」より劣り、糯臭がするが、混米では改善される。(表2、表3、表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 「秋音色」のブレンドの参考として、活用できる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
水稲
品種
良食味
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