タイトル |
黒毛和種去勢牛肥育における飼料イネ乾草の給与技術 |
担当機関 |
宮崎県畜産試験場 |
研究期間 |
2001~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
飼料イネ乾草(モーれつ種:糊熟期)のβーカロテン濃度は稲ワラと同程度であり、肥育牛へ全期間給与しても発育には問題なく、肉質では脂肪色に影響しない。
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キーワード |
黒毛和種去勢牛、飼料イネ、乾草
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背景・ねらい |
肥育経営においては、粗飼料の殆どを輸入に頼っている状況である。口蹄疫の発生を契機として自給飼料や清浄国からの粗飼料の利用が望まれていることや輸入稲ワラの相次ぐストップにより安定的な粗飼料の確保が重要となっていることから、近年作付けが伸びている飼料イネの乾草及びホールクロップサイレージ(WCS)の肥育に対する影響について検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 肥育前期において、飼料イネ乾草は、トウモロコシサイレージ及びチモシー比べて粗飼料からの乾物の摂取量は高い。(表3)
- 飼料イネ乾草のβーカロテンは乾物100g当たり0.15mg程度と低いので、肥育前期においてはビタミンA等の添加をおこなった方が摂取量は高くなる。(表2、表3)
- 日増体量については飼料イネ乾草を全期間給与しても高い。(表4)
- 枝肉成績に及ぼす影響については、枝肉重量、ロース面積、脂肪交雑(BMSNo.)も他の粗飼料に比べても問題はなく、脂肪色では薄い傾向にあった。(表5)
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成果の活用面・留意点 |
- 飼料イネ乾草はβーカロテン含量は稲ワラと同等であるので肥育時期にあったビタミンAの添加が必要である。
- 肝姪の発生には注意が必要であるので収穫後3か月以上経過した後の給与や定期的な駆虫が望ましい。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
経営管理
トウモロコシサイレージ
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