タイトル |
系統豚「サツマ2001」のPSS(豚ストレス症候群)原因遺伝子の保有状況 |
担当機関 |
鹿児島県畜試 |
研究期間 |
1999~2006 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
当場で維持している系統豚「サツマ2001」37頭についてPSSの原因遺伝子RYR1の遺伝子解析を実施した。正常ホモ型は36頭、正常/疾患ヘテロ型は1頭であった。疾患ホモ型はいなかった。
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キーワード |
ブタ、PSS、RYR1、PSE、むれ肉、サツマ2001
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背景・ねらい |
赤肉量の増加を重視した改良により増えたと考えられているPSE(むれ肉)の発生は、PSSが主な原因で、その検出法としてハロセン感受性試験が行われてきた。その後DNA解析技術を用いてPSSの原因遺伝子と考えられているRYR1の遺伝子型判定が可能となり、育種現場での利用が普及してきている。堀内らが食肉センターでRYR1遺伝子型とPSEの発生率を調べた結果,RYR1遺伝子型を疾患ホモ型で持つ豚の80%,正常/疾患ヘテロ型の豚の20%,正常ホモ型の豚の3%でPSEの発生が認められたことから,本遺伝子型の判定はPSEの発生防止に有効である。バークシャー種についてはPSEの発生はみられないという報告もあるが、詳細な調査例はない。そこで、平成13年度に完成し、当場で維持している系統豚「サツマ2001」についてRYR1遺伝子型をPCR-RFLP法により調べ、今後の改良に役立てる。
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成果の内容・特徴 |
- 当場で維持している系統豚「サツマ2001」のRYR1遺伝子型は正常ホモ型が36頭、正常/疾患ヘテロ型が1頭である(表1)。
- このうち正常/疾患ヘテロ型で生産された子豚11頭について検査したところ,正常ホモ型が6頭、正常/疾患ヘテロ型が5頭である(表2)。
- (社)家畜改良事業団によるRYR1遺伝子型検査結果では、県内26戸のバークシャー種飼養農家で総数82頭のうち正常ホモ型が61頭、正常/疾患ヘテロ型が20頭、疾患ホモ型が1頭である(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 当場で維持している系統豚「サツマ2001」の中で、RYR1遺伝子型が正常/疾患型であった1頭を排除していく。さらに、(社)鹿児島県種豚改良協会で維持している「サツマ2001」のSPF豚についても検査を行い、RYR1疾患型を持つ豚をすべて排除していく予定である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育種
豚
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