タイトル |
極早生温州「かごしま早生」の品質向上のための土壌水分管理法 |
担当機関 |
鹿児島果樹試 |
研究期間 |
2002~2003 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2003 |
要約 |
「かごしま早生」において、透湿性シートマルチ設置下の土壌水分を5~6月がpF2.5、7月がpF2.7、8月~収穫期がpF2.7~2.9の乾燥状態で管理することにより、9月中~下旬には糖度10度以上、クエン酸1%以下となり、着色も早くなる。
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背景・ねらい |
極早生温州の高品質化が強く求められている中で、鹿児島県では「かごしま早生」への転換を進めている。本品種の出荷時期である9月中旬~10月上旬に高品質な果実を安定して生産するためには、マルチ栽培下での土壌水分管理法を確立する必要がある。そこで、シラスを母材とする灰色台地土に植栽した「かごしま早生」(高接ぎ4年生樹)においてマルチ開始時期を2月及び5月、乾燥程度をpF2.7とpF2.9として品質向上効果を検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 2月にマルチを設置し、深さ20cmの土壌水分は5~6月をpF2.5、7月をpF2.7、8月~収穫期をpF2.7~2.9の乾燥状態で管理する(図1)。
- 乾燥処理により葉水分ポテンシャルは8月上旬が-0.7MPa、8月下旬が-0.9MPaとなり、無処理の-0.5~-0.6MPaより低くなる(表1)。
- 糖度は9月上旬に10.0度、9月中旬に10.3度となり、無処理より1.3~1.4度高い(表2)。クエン酸は無処理と同等である。着色は早く、透湿性シートマルチの反射光により、樹冠下部に着果した果実の着色も良好となる。
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成果の活用面・留意点 |
- 過乾燥に注意し、葉のしおれや落葉の兆候が見られる場合には葉面散水や3mm程度のかん水を行う。
- 収穫後は十分かん水するとともに、施肥、葉面散布により樹勢回復を図る。
- 耕土が深い灰色台地土(深さ80cm)での研究成果であるが,耕土が浅い園地においても同様のpF値を指標に土壌水分管理する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
乾燥
樹勢回復
出荷調整
施肥
高接ぎ
品種
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